● 実存的孤独の中に美を見い出す…♪
hana mori ya
siroki kasira wo
tuki awase Haiku by Mukai Kyorai:
Two blossom-watchmen
With their white heads
together
Having a chat.
Such a synthesis of conflicting aesthetic value, the gorgeous beauty of the white cherry blossoms and the colorless beauty of white haired old men, elevates loneliness to a higher level of meaning.
A people awakened to the essential mutability of life does not dread physical waning or loneliness; rather, he or she accepts these sad facts with quiet resignation and even finds in them a source of enjoyment.
This idea fostered by Bashô and his followers is called sabi.
※ ─ 花守や 白きかしらを つき合わせ ─ ※
芭蕉の高弟を蕉門十哲と呼ぶが、この句は、十哲の一人、向井去来(むかいきょらい)の作である。
この句に詠まれた情景は…新たな生命が躍動する季節・春。
満開に咲き誇る桜の
淡いピンクの花びらが 辺り一帯を覆う時、
桜の花は、場合により、真っ白く見えたりもする。
桜の傍には、花守の翁がいる。 その翁の髪も、真っ白である。
俳人・去来は、
“真っ白く見える”満開の桜の“ゴージャスな美しさ”に、
桜を守る翁の“真っ白い髪”が持つ“無彩色の美しさ”を組み合わせた。
白髪の老人なった…花守と、春の旺盛な生命活動を再開する…桜。
そこには、永遠の命に対する憧れがあるように思えてならない。
対立する美的価値を組み合わせたこの句は、
“年老いて偲び寄る孤独”に、より深く、より高尚な意味を与えているのだと云う。
※ グレイマンからホワイトマンへ…! ※
人の世の無常に目覚めたひとは、肉体の衰えや孤独をおそれることはないと云う。
衰えや孤独を静かに受け入れるばかりか、喜びを…さえ、見出してしまうと言うのである。
人間の実存的孤独を認識し、自らその孤独に身をまかせ、孤独の中に美を見出す…、
この寂(さび)と呼ばれる俳句の理念は、松尾芭蕉とその一門によって確立された。
若い頃から白髪が目立った私・Graymanであった。
頭髪は更に白さを増して、GraymanからWhitemanへの名義変更に迫られるのも間近いだろう。
もちろん“翁”と呼ばれるには、まだ少し時間的余裕があると思っているが、
私が、この去来の句に表現されたような“寂の心境”になることが出来るのは、
はたして、いつの日のことであろうか…?!
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Wednesday, March 31, 2010
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白髪は詩になるが、禿は・・・だから高尚になれない・・・?!(笑い)
ReplyDeleteGraymanさん~こんにちは~♪(=^^=)
ReplyDelete久々に写真と記事が見れて嬉しいですよ~♪
白髪ね~~ここ最近は本当に増えてしまったnekoです~(´д`)ハァ~
全部真っ白のWhitemanって・それって素敵だと思いませんか~♪(*^▽^*)
お久しぶりです。m(__)m
ReplyDeleteコメ欄が復活しているとは知りませんでした。(^_^;)
桜もいよいよ満開を迎えますね。
まあ、私には実存的孤独の美を見出すことはできないと思いますが、桜を撮りに行きたいと思います。
それと以前のブログの記事で「運命を変える」の文章がすごく心に残り手帳に書き書くしました。( ..)φメモメモ
また遊びにきまーす。
久々のコメントですね。
ReplyDeleteGraymanからWhitemanですか・・・そうすると私はいまのところ「ごま塩man」でしょうか。どうせならもっと白髪が増えてくれた方が見栄えがよいのですが。
私の父親などを見ていると、今はまさしくWhiteman。ああなれたらいいなと思っているのですが。
今、大和の桜は五分咲きといったところ、この週明けには満開かと期待しています。今日の柔らかな春雨もその後押しをしてくれるでしょう。
☆★☆ kashinさん…♪ ☆★☆
ReplyDeleteコメントに感謝(^^♪
例えば、ビッグ・アップルのソーホーでは、
スキンヘッドは、現代アートの旗手であることの証(あかし)です (^_-)-☆
☆★☆ sixtupo-nekoさん…♪ ☆★☆
ReplyDelete髪を染める人も多いようです。
若い頃から白髪が多かった私は、染める機会を失ってしまったようです。
突如、髪が真っ黒になったのでは、染めたことが分かってしまいますからねェ(笑♪)
スノーマンってのは“雪だるま”、ではホワイトマン…てのは、あははっ、余り実感がわきませんねェ。
nekoさん、嬉しいコメントに感謝です !(^^)!
☆★☆ Tinyさん…♪ ☆★☆
ReplyDelete期が明けて、少しだけ時間的な余裕ができました。
思わず、このサブ・ブログのコメ欄を、復活させてしまいました(*^^)v
東京は、いよいよ春爛漫の桜の時期を迎えます。
そしてTinyさんには、寂(さび)の境地は~いくら何でも未だ早すぎる(笑♪)
「運命を変える」…その本質は“自分の使う言葉”、究極は禅語の『和顔愛語』\(^o^)/
Tinyさん、嬉しいコメントに感謝です。
☆★☆ gatayanさん…♪ ☆★☆
ReplyDeleteサブのブログは、コメ欄も開きましたが、メインのブログについては…各種のLinkを繋いで再開するには時期尚早と考え…このまま暫らく、深く静かに潜行させたままにしたいと思っています。
あははッ、「ごま塩man」…あたたかごはんにピッタリあう様で…(笑♪)
週明けですか…それから数日で、宇陀の桜も満開に\(^o^)/
桜と髪の毛を対比させるのはとても面白い発想ですね。
ReplyDelete確かに桜は白くも見えます。
Graymanさんがwhitemanさんになっても
とても似合ってるのじゃないかと想像します。
石垣の上に枝垂れる満開の桜に
ReplyDelete古城のようなたたずまい、とても風情があります、
関西なのでしょうか。
Graymanさんはwhitemanから
GreatManになるというのはどうでしょうか、
もうなっていらっしゃいますね(^^)
☆★☆ rukjpk2さん…♪ ☆★☆
ReplyDelete櫻は、時として、ほんとうに白く観えますね♪
私も門外漢ながら…京都は嵯峨野の落柿舎に住んだ“向井去来の俳諧芸術論”は…、白眉だと思っています。
ホワイト・クリスマスの雪をかぶって、一時的なホワイトマンならば 未だしも…、
どんな時でも、いつもホワイトマン…ってのも、どうか (笑♪)
今年も櫻の風情、rukjpk2さんの精緻なカメラワークで見せて下さい!(^^)!
☆★☆ Hirokiさん…♪ ☆★☆
ReplyDelete六分咲き…ってなところでしょうか。
東京もポカポカ陽気だった今日、行って写せば、きっと満開の“春爛漫桜”だったでしょうね。
関西です。
奈良県宇陀(うだ)市にある、女人高野で有名な室生寺(むろうじ)です。
五木寛之の百寺巡礼の第一番にあげられた寺。関西の住人が好きなお寺のNo.1にあげるお寺です。この写真は、写真家土門拳の定宿であった橋本屋旅館側から、室生寺を望んだものです。室生川にかかる赤い太鼓橋を渡れば寺の境内です。
『whitemanからGreatManに…』って、Sound of Comfortable!
こんばんは
ReplyDelete春の風情を感じます
銀髪から白髪へ
年輪を重ねていくけど
衰えていくのではないという気持ちをもつこと
ときには必要でしょうね
☆★☆ yutaさん…♪ ☆★☆
ReplyDeleteいつまでも若い気持ちでいる私ですが、もはや20代の、そして30代の体力や気力はありません。
そうですね…、人の世の無常に目覚め、認めて、それを楽しむ気持ちを持つことが大切なのだと思います。
解釈の仕方を変える…すべからく、これが大切なのでしょう。
yutaさん、コメントに感謝です(^^♪
Graymanさん、こんにちは。
ReplyDelete>春の旺盛な生命活動を再開
する桜からは永遠につながる「気」が宿っているともいわれていますよね。
本来「お花見」は農耕にまつわる神事のひとつだったのもうなづけます。
美しい桜の木の下でいつも「心の豊作」を
楽しみに笑っていられたら・・・と思う私です。
こんばんわぁ^^
ReplyDeleteお久し振りです。
桜、もう満開を迎えている頃でしょうか。
札幌はまだ雪が溶けたばかり・・・。
桜は4月末頃かな。
Graymanさんの素敵な感性はいつまでも生き生きと
永遠だと思います。
ずっとご無沙汰でしたが
これから、またお邪魔しますね!
よろしく^^
☆★☆ ニーナさん…♪ ☆★☆
ReplyDeleteなるほど、農耕にまつわる神事でしたか…、そして、『心の豊作』とはなんとも美しい言葉です !(^^)!
わたしのこころに染み付いている桜は…、古来の美しい詩歌や文学で表現されるさくらも、さりながら…、やっぱり入学式の櫻です。
桜の頃が、小学校、中学、高校、大学…、入学する時期には、必ず美しい桜を観ました。 むかしは、どこの学校にも必ず桜の樹があったものです。学部をおえて更に…、そして社会に飛び立ち~給料を貰うように為ったのも、ちょうど桜の咲いている季節でした。 私の、人生の節目の時期の多くが桜の季節であったことが、より私を~多くの日本人を~桜好きにしたのではないか…と、勝手に解釈しています。
☆★☆ rayさん…♪ ☆★☆
ReplyDeleteコブシ咲く北国の春は、もう少し時間がかかるのですね♪
rayさんにコメントを頂くのは、─ rayさんがおっしゃる様に ─ 本当に ひさしぶりなのかも知れません。
多忙になると勝手にブログを休止する私です ^_^;
私が、コメント欄を閉じたり、記事更新が滞ったりするのも日常茶飯事のことですから。 コンスタントに記事更新を続け、タイムリーにコメント返しをされるブロガーの方々は、きっと素晴らしいタイムマネージメント手法をお持ちなのだ…と思わざるを得ません。
rayさん、これからも宜しくお願いいたします(^^♪
桜ですね^^
ReplyDelete今年の桜は、時期が早くなってしまい、
タイミングを逃してしまいそうでしたが、
この土日で桜を楽しめました^^
グレイマンさんは、どちらまで
桜を観に行かれたのでしょう?^^
☆★☆ ricora-sさん…♪ ☆★☆
ReplyDeleteコメントに感謝です(^^♪
東京の桜が満開になったのは、先週の金曜日。 その翌日、終日晴天の土曜日に、墨田公園から始め、上野公園、千鳥ヶ淵などを回って、最後は新宿御苑までという、早がけで“東京の桜名所”を桜撮りしてきました。 混み合う場所ばかりですが、観桜というより撮影ですから、スナップ撮影のロケーションに人出は欠かせません。
掲示の写真は、女人高野の室生寺です。 室生寺さんと長谷寺さんを回りましたが、もちろん満開ではなかったにせよ、長谷寺さんは、さすがに混んでいました。 室生寺さんは、比較的空いていましたが、混むのは石楠花(しゃくなげ)の季節が一番のようです。