Wednesday, March 31, 2010

They tried to find beauty in the existential loneliness.

実存的孤独の中に美を見い出す…♪

  hana  mori  ya
          siroki  kasira  wo
               tuki  awase      Haiku by Mukai Kyorai:


      Two blossom-watchmen
      With their white heads
                                    together
      Having a chat.


Such a synthesis of conflicting aesthetic value, the gorgeous beauty of the white cherry blossoms and the colorless beauty of white haired old men, elevates loneliness to a higher level of meaning.

A people awakened to the essential mutability of life does not dread physical waning or loneliness; rather, he or she accepts these sad facts with quiet resignation and even finds in them a source of enjoyment.

This idea fostered by Bashô and his followers is called sabi.


※ ─ 花守や 白きかしらを つき合わせ ─ ※
 芭蕉の高弟を蕉門十哲と呼ぶが、この句は、十哲の一人、向井去来(むかいきょらい)の作である。
 この句に詠まれた情景は…新たな生命が躍動する季節・春。


 満開に咲き誇る桜の
 淡いピンクの花びらが 辺り一帯を覆う時、
 桜の花は、場合により、真っ白く見えたりもする
 桜の傍には、花守の翁がいる。 その翁の髪も、真っ白である。

 俳人・去来は、

 “真っ白く見える”満開の桜の“ゴージャスな美しさ”に、
 桜を守る翁の“真っ白い髪”が持つ“無彩色の美しさ”を組み合わせた。

 白髪の老人なった…花守と、春の旺盛な生命活動を再開する…桜。
 そこには、永遠の命に対する憧れがあるように思えてならない。


 対立する美的価値を組み合わせたこの句は、
 “年老いて偲び寄る孤独”に、より深く、より高尚な意味を与えているのだと云う。


※ グレイマンからホワイトマンへ…! ※
 人の世の無常に目覚めたひとは、肉体の衰えや孤独をおそれることはないと云う。
 衰えや孤独を静かに受け入れるばかりか、喜びを…さえ、見出してしまうと言うのである。

 人間の実存的孤独を認識し自らその孤独に身をまかせ孤独の中に美を見出す…、
 この(さび)と呼ばれる俳句の理念は、松尾芭蕉とその一門によって確立された。

 若い頃から白髪が目立った私・Graymanであった。
 頭髪は更に白さを増して、GraymanからWhitemanへの名義変更に迫られるのも間近いだろう。

 もちろん“翁”と呼ばれるには、まだ少し時間的余裕があると思っているが、

 私が、この去来の句に表現されたような“寂の心境”になることが出来るのは、
 はたして、いつの日のことであろうか…?!

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20 comments:

  1. 白髪は詩になるが、禿は・・・だから高尚になれない・・・?!(笑い)

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  2. Graymanさん~こんにちは~♪(=^^=) 
    久々に写真と記事が見れて嬉しいですよ~♪
    白髪ね~~ここ最近は本当に増えてしまったnekoです~(´д`)ハァ~
    全部真っ白のWhitemanって・それって素敵だと思いませんか~♪(*^▽^*)

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  3. お久しぶりです。m(__)m
    コメ欄が復活しているとは知りませんでした。(^_^;)
    桜もいよいよ満開を迎えますね。
    まあ、私には実存的孤独の美を見出すことはできないと思いますが、桜を撮りに行きたいと思います。
    それと以前のブログの記事で「運命を変える」の文章がすごく心に残り手帳に書き書くしました。( ..)φメモメモ
    また遊びにきまーす。

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  4. 久々のコメントですね。
    GraymanからWhitemanですか・・・そうすると私はいまのところ「ごま塩man」でしょうか。どうせならもっと白髪が増えてくれた方が見栄えがよいのですが。
    私の父親などを見ていると、今はまさしくWhiteman。ああなれたらいいなと思っているのですが。

    今、大和の桜は五分咲きといったところ、この週明けには満開かと期待しています。今日の柔らかな春雨もその後押しをしてくれるでしょう。

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  5. ☆★☆ kashinさん…♪ ☆★☆

    コメントに感謝(^^♪

    例えば、ビッグ・アップルのソーホーでは、
    スキンヘッドは、現代アートの旗手であることの証(あかし)です (^_-)-☆

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  6. ☆★☆ sixtupo-nekoさん…♪ ☆★☆

    髪を染める人も多いようです。
    若い頃から白髪が多かった私は、染める機会を失ってしまったようです。
    突如、髪が真っ黒になったのでは、染めたことが分かってしまいますからねェ(笑♪)

    スノーマンってのは“雪だるま”、ではホワイトマン…てのは、あははっ、余り実感がわきませんねェ。
    nekoさん、嬉しいコメントに感謝です !(^^)!

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  7. ☆★☆ Tinyさん…♪ ☆★☆

    期が明けて、少しだけ時間的な余裕ができました。
    思わず、このサブ・ブログのコメ欄を、復活させてしまいました(*^^)v

    東京は、いよいよ春爛漫の桜の時期を迎えます。
    そしてTinyさんには、寂(さび)の境地は~いくら何でも未だ早すぎる(笑♪)
    「運命を変える」…その本質は“自分の使う言葉”、究極は禅語の『和顔愛語』\(^o^)/
    Tinyさん、嬉しいコメントに感謝です。

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  8. ☆★☆ gatayanさん…♪ ☆★☆

    サブのブログは、コメ欄も開きましたが、メインのブログについては…各種のLinkを繋いで再開するには時期尚早と考え…このまま暫らく、深く静かに潜行させたままにしたいと思っています。

    あははッ、「ごま塩man」…あたたかごはんにピッタリあう様で…(笑♪)
    週明けですか…それから数日で、宇陀の桜も満開に\(^o^)/

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  9. 桜と髪の毛を対比させるのはとても面白い発想ですね。
    確かに桜は白くも見えます。
    Graymanさんがwhitemanさんになっても
    とても似合ってるのじゃないかと想像します。

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  10. 石垣の上に枝垂れる満開の桜に
    古城のようなたたずまい、とても風情があります、
    関西なのでしょうか。

    Graymanさんはwhitemanから
    GreatManになるというのはどうでしょうか、
    もうなっていらっしゃいますね(^^)

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  11. ☆★☆ rukjpk2さん…♪ ☆★☆

    櫻は、時として、ほんとうに白く観えますね♪
    私も門外漢ながら…京都は嵯峨野の落柿舎に住んだ“向井去来の俳諧芸術論”は…、白眉だと思っています。

    ホワイト・クリスマスの雪をかぶって、一時的なホワイトマンならば 未だしも…、
    どんな時でも、いつもホワイトマン…ってのも、どうか (笑♪)
    今年も櫻の風情、rukjpk2さんの精緻なカメラワークで見せて下さい!(^^)!

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  12. ☆★☆ Hirokiさん…♪ ☆★☆

    六分咲き…ってなところでしょうか。
    東京もポカポカ陽気だった今日、行って写せば、きっと満開の“春爛漫桜”だったでしょうね。

    関西です。
    奈良県宇陀(うだ)市にある、女人高野で有名な室生寺(むろうじ)です。
    五木寛之の百寺巡礼の第一番にあげられた寺。関西の住人が好きなお寺のNo.1にあげるお寺です。この写真は、写真家土門拳の定宿であった橋本屋旅館側から、室生寺を望んだものです。室生川にかかる赤い太鼓橋を渡れば寺の境内です。
    『whitemanからGreatManに…』って、Sound of Comfortable!

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  13. こんばんは
    春の風情を感じます
    銀髪から白髪へ
    年輪を重ねていくけど
    衰えていくのではないという気持ちをもつこと
    ときには必要でしょうね

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  14. ☆★☆ yutaさん…♪ ☆★☆

    いつまでも若い気持ちでいる私ですが、もはや20代の、そして30代の体力や気力はありません。
    そうですね…、人の世の無常に目覚め、認めて、それを楽しむ気持ちを持つことが大切なのだと思います。
    解釈の仕方を変える…すべからく、これが大切なのでしょう。
    yutaさん、コメントに感謝です(^^♪

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  15. Graymanさん、こんにちは。
    >春の旺盛な生命活動を再開
    する桜からは永遠につながる「気」が宿っているともいわれていますよね。
    本来「お花見」は農耕にまつわる神事のひとつだったのもうなづけます。
    美しい桜の木の下でいつも「心の豊作」を
    楽しみに笑っていられたら・・・と思う私です。

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  16. こんばんわぁ^^

    お久し振りです。
    桜、もう満開を迎えている頃でしょうか。
    札幌はまだ雪が溶けたばかり・・・。
    桜は4月末頃かな。

    Graymanさんの素敵な感性はいつまでも生き生きと
    永遠だと思います。

    ずっとご無沙汰でしたが
    これから、またお邪魔しますね!
    よろしく^^

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  17. ☆★☆ ニーナさん…♪ ☆★☆

    なるほど、農耕にまつわる神事でしたか…、そして、『心の豊作』とはなんとも美しい言葉です !(^^)!
    わたしのこころに染み付いている桜は…、古来の美しい詩歌や文学で表現されるさくらも、さりながら…、やっぱり入学式の櫻です。
    桜の頃が、小学校、中学、高校、大学…、入学する時期には、必ず美しい桜を観ました。 むかしは、どこの学校にも必ず桜の樹があったものです。学部をおえて更に…、そして社会に飛び立ち~給料を貰うように為ったのも、ちょうど桜の咲いている季節でした。 私の、人生の節目の時期の多くが桜の季節であったことが、より私を~多くの日本人を~桜好きにしたのではないか…と、勝手に解釈しています。

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  18. ☆★☆ rayさん…♪ ☆★☆

    コブシ咲く北国の春は、もう少し時間がかかるのですね♪
    rayさんにコメントを頂くのは、─ rayさんがおっしゃる様に ─ 本当に ひさしぶりなのかも知れません。

    多忙になると勝手にブログを休止する私です ^_^;
    私が、コメント欄を閉じたり、記事更新が滞ったりするのも日常茶飯事のことですから。 コンスタントに記事更新を続け、タイムリーにコメント返しをされるブロガーの方々は、きっと素晴らしいタイムマネージメント手法をお持ちなのだ…と思わざるを得ません。
    rayさん、これからも宜しくお願いいたします(^^♪

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  19. 桜ですね^^
    今年の桜は、時期が早くなってしまい、
    タイミングを逃してしまいそうでしたが、
    この土日で桜を楽しめました^^

    グレイマンさんは、どちらまで
    桜を観に行かれたのでしょう?^^

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  20. ☆★☆ ricora-sさん…♪ ☆★☆

    コメントに感謝です(^^♪
    東京の桜が満開になったのは、先週の金曜日。 その翌日、終日晴天の土曜日に、墨田公園から始め、上野公園、千鳥ヶ淵などを回って、最後は新宿御苑までという、早がけで“東京の桜名所”を桜撮りしてきました。 混み合う場所ばかりですが、観桜というより撮影ですから、スナップ撮影のロケーションに人出は欠かせません。

    掲示の写真は、女人高野の室生寺です。 室生寺さんと長谷寺さんを回りましたが、もちろん満開ではなかったにせよ、長谷寺さんは、さすがに混んでいました。 室生寺さんは、比較的空いていましたが、混むのは石楠花(しゃくなげ)の季節が一番のようです。

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