Sunday, July 19, 2009

Natu-maturi-dô, the art of connecting with the passage of the seasons

夏祭り道(なつまつりどう)、なんでも芸術にまで昇華させる日本…!

In the U.K., the British just slosh tea carelessly into mugs slurp it down, but here in Japan we have created sadô, the tea ceremony.

For the display of flowers, we have created kadô, or the art of flower arrangement.

Strictly speaking, ideograms fulfill their function if the person to whom they are addressed is able to read them, but still in Japan we have come up with shodô, the art of calligraphy.

We Japanese turn everything into an art.

I think similarly, there is even something called natu-maturi-dô, the art of connecting with the passage of the seasons.

お茶することや、花の飾り方、字の書き方など、
すべてを深遠な体系の(どう)にまで高め上げる。
我々の祖先は、自然に対する繊細な感受性を源泉とした美的情緒を備えていた。

彼らは、
日常すべての…茶飯事(さはんじ)を、芸術へと昇華(しょうか)させてしまった。
昇華する基準は、ひたすら美的情緒(びてきじょうちょ)のみ。
美的情緒が、日常茶飯事の行為を、茶道華道書道にまで高めたのである。

美的情緒が組み込まれたのは、なにも、茶道、華道、書道…だけでは無かった。
季節のうつろいに 深くかかわりを持たせた 季節の祭りにも、美的情緒を種とする
美しい作法が、
組込まれている。

例えば、祭りの衣装を見てみよう。
半被(はっぴ)にハチマキの いなせな姿が、雰囲気を盛り上げる。

大小様々な団扇(うちわ)が、取り揃えられて、溢れだす熱気に、煽がれる。

女性の浴衣も、好ましい。
祭りの日の、暮れなずむ頃に観る 大和撫子(やまとなでしこ)の浴衣姿ほど、艶かしいものはない。
世界に誇る日本の美…、ここにも、美的情緒からの美しい祭りの作法が感じられてならない。


熱狂と陶酔の夏祭り…♪

季節の祭りの中でも、農耕や開始にその年の豊穣を祈る春祭りと、秋の収穫に感謝する秋祭りは、とりわけ重視された。


では、夏祭りは どうなのであろうか。

農薬が開発されておらず、近代農法が確立されていない昔のことである。


夏は、農作物がもっとも被害を受けやすい季節であった。
蒸し暑い夏は、ものが腐りやすく、食中毒や疫病(えきびょう)が まん延する、恐い季節でもあった。

人々は祈った。
無事に夏を過ごせるようにと祈ったのである。
今に伝わる「夏越の祓え(なごし の はらえ)
(← Click, please)」も、そのひとつ。

一年をとおして最も恐い季節…夏に催される(日本の)夏祭りは、概して威勢が良いようだ。
八百万(やおよろず)の神々や、身近に鎮座する氏神様(うじがみさま)に、日頃の恩恵を感謝するとともに、恐怖の夏を無事に乗り切るように祈るからだろう。


魔物を吹き飛ばすように威勢よく神輿を担ぎ、山車を繰り出して、熱狂して高らかに祈りを捧げる。
威勢のよさと熱狂のなかにも、決して破綻することの無い、美しい祭りの作法が潜んでいる。


湯上りの香りが漂う、そんな涼しげな浴衣姿の 艶やかで美しい情緒がある。
勇壮な神輿が作る、お神酒が漂う熱狂と陶酔の中にあっても 破綻をくい止める美しい情緒がある。

ところで皆さん…皆さんは、

いったい何に祭りに組込まれた美しい情緒(じょうちょ)を、お感じになるのでしょう?

14 comments:

  1. おはよーございます(^O^)/
    茶道・華道・書道と来て、夏祭り道。。。
    一瞬、ん?と思いましたが、確かにあれほど古式に則りしきたりを守って催されるものならば、「道」と呼んでも何の不都合もないですねー。
    伝統とはおしなべて道を継ぐことに繋がるのでしょうね。

    >女性の浴衣も、好ましい。
    祭りの日の、暮れなずむ頃に観る 大和撫子(やまとなでしこ)の浴衣姿ほど、艶かしいものはない。
    同感です(^◇^;)
    祭りの作法云々よりも個人的趣味ですけど、同感です(^◇^;)

    ボクの故郷などは全くの漁師町で、専業農家というものはまず無かったけれど、その代わりに海難を祓い大漁を祈る祭りが盛大に行われていました。
    大規模な祭りに負けない勇壮さや熱狂、それでいて禁忌を犯さない厳粛さに満ちていたように思います。
    沖合漁猟は農耕よりも危険度が高く、運任せの要素が強い分だけ、むしろ真剣な祭事であったのかもしれません。喧噪の中に緊迫感が漂ってましたねー。

    そんな幼少体験を持つボクの
    >祭りに組込まれた美しい情緒
    は、、、、
    小さな港湾を埋め尽くさんばかりに集まった大小様々の舟と、その舟に掲げられた色とりどりの大漁旗が潮風にはためく姿ですね!!!

    艶めかしさと無縁の情緒でスミマセン(笑)
    &「夏」祭りでもなくてスミマセン(笑)

    だけど紛れもなく「神の空間」を感じてましたよ!

    ReplyDelete
  2. ☆★☆ テンペイさん…♪ ☆★☆

    テンペイさん、お久しぶりです。
    …って、言うか~お久しぶりは私の方でした(笑♪)
    おおよそ半月して、無事に帰ったのですが、どんよりとした曇り空なのに、関東は梅雨明けしていると聞いて、驚きました。
    出発時は、ピーカンの晴天ながらも梅雨の真っ最中
    帰った時は、厚い雲に覆われた梅雨の明けた夏でした
    ちょっと可笑しな感じでしたが、帰って直ぐに、各地の夏祭りに出かけました。

    この3連休で、近くで催された、4箇所の夏祭りを楽しむことができました。 暮れなずむ頃の、美しく輝く浴衣姿の日本女性を眺めながら、心ゆくまで日本の夏を満喫した次第です。 テンペイさんの心の内なる大漁旗が潮風にはためく祭り」は、写真や映像で観たことはあるのですが、残念なことに、港の祭りの「実際の場」を経験したことはありません。

    今年は、久々に家族を連れて、京都の祇園祭りに行こうと計画していましたが、6月下旬になって、仕事の上から、とても行けそうにないことが判りました。 それでも、近所の夏祭りシーズン迄に、帰れたことは幸せでした。

    ReplyDelete
  3. お帰りなさい。お久しぶりです。m(__)m

    お祭りを撮るのは苦手です。
    迫力や動きを出してる写真が撮れないんです。
    近所では阿波踊り(高円寺)があります。
    子供の頃は楽しんだのですが、人混みが嫌いになってから行くこともなくなりました。
    それと祭りの後が妙に寂しくって・・・
    しかし浴衣は好きであります。
    去年着付けを習ったので、今年は着てみたいです。
    浴衣を着るとなぜか大和撫子になれるタイニーです。(^_^;)
    背筋がピーンとなり気持もピシッとなります。
    浴衣や着物って不思議です。

    ReplyDelete
  4.  私の住む三輪の地では間もなく「おんぱら祭」と呼ばれる、県内でも有数の規模の祭が行われます。大神神社の摂社
    祓戸(ハライド)神社の祭りなのですが、盛夏を迎えるに当たるこの時期、無事に夏を越えられるようにと願う「夏越の祓え」(記事の中でもお延べですね・・・)です。
     学校の教室の半分ぐらいの小さな神社なのですが、祭の規模は、本体の大神神社のどの祭よりも大きく、多くお人がお参りに訪れます。
     例の茅の輪くぐりの茅の輪も作られていて、ひとがたに息をふきかけたりなんかして、夏の無事を祈ります。

     我が家の恒例の夏の行事です。

    ReplyDelete
  5. Graymanさん~こんにちは~♪(=^^=) 
    ブログを開いたら・とても素敵な浴衣美人さんがお出迎えとは
    最高に良いね~良いね~♪(*^▽^*)アッハ
    もぅ何年も浴衣を着てないnekoです~
    若いころはお祭りには着て出かけたんだけどね~昔昔ね( *´艸)ムフ♪
    お祭りの出店が大好きでしたよ~
    綿あめに金魚釣りにヨーヨーそれにハッカパイプ♪
    いまだにお祭りに行ったら綿あめを買って一人で食べます~( *´艸)プッ♪

    ReplyDelete
  6. こんにちは
    祭りの情緒というと、浴衣美人でしょうか^^
    普段、日本の伝統的衣服である着物をほとんど見ないですが、
    祭りになると浴衣姿を多く見ることができますね

    ReplyDelete
  7. ☆★☆ Tiny Angelさん…♪ ☆★☆
    今回は、なんとか、2週間で帰ってくることができました。
    期待された成果を 上げることが出来なかったのですが、今日の世界状況を考えれば 仕方がないのかも知れません。 出かける前に「ブログ休止」のアナウンスをすべきか否かで迷いましたが、今回については、アナウンスしないで出かけたことが 正解だったようです。

    帰って直ぐに感じたのは、周辺が すっかり 祭りムードになっていることでした。気軽なスナップ写真が好きな私にとって、祭りは 最高の撮影ロケーションを提供してくれるからです。
    普段は留意する肖像権など、祭りでは、そんなに気にしなくても良いから安心です
    各種の肖像権訴訟の判例を参考にしても、余程の悪意がない限り、祭り等では殆んど心配はいらないのです。祭りが持っている「ハレの雰囲気」が、そうさせるのかも知れません(^^♪
    今回の浴衣姿の“さわやか さん”、声をかけて、正面から何枚も撮らせて頂きました(^_-)-☆

    ReplyDelete
  8. ☆★☆ gatayanさん…♪ ☆★☆
    おんぱら祭」は以前、gatayanさんの記事で、大いに楽しませて頂きました(^_-)-☆

    茅の輪くぐりも、人型の形代も、高校まですごした北陸では まったく見掛けた記憶がありませんでした。
    「茅の輪」や「形代」は、京都に住むようになって、初めて知ることができました。 夏越の祓いの意味を知ったのは、同じ下宿屋で暮らした 文学部の友人に付き合って、冷泉家を訪ねた時のこと。 冷泉家は、藤原俊成・定家の子孫であり、今日まで歌の殿堂として存続することを知っていましたが、場所が分からず、個人の住まいなので勝手に訪ねるのも憚られたのです。 古式豊かに歌会が催されると聴いて、友人と、京都御所の北側に今出川通りを挟んで、同志社大学のキャンパスと並んで建っている冷泉家を訪ねたのです。 
    その時でした。
    みそひと文字の大和歌と、人々の暮らしの歳時記が密接な関係を持っていることを知ったのは… (*^^)v
    社会人となって住まいを関東に移してからも、茅の輪や形代は、何れの神社にもありました。

    ReplyDelete
  9. ☆★☆ Sixtupo_nekoさん…♪ ☆★☆

    ♪(=^^=) さん、、、しばらくのご無沙汰でした。
    半月ぶりに帰ってみると、周辺にはお祭りムードが、漂って溢れていました(^^♪
    夏祭りの季節…関東は、とても蒸し暑いので、祭りの宵には、浴衣が必需品なのです。
    夏の北海道の 爽やかな気候が、うらやましい限りです。

    “綿あめ”や“金魚すくい”は、夏祭りの露天商の定番ですね。
    “ヨーヨー”も、それなりに見かけますが、“ハッカパイプ”…ってのは、あまりに懐かし過ぎるようで…(笑♪)
    暮れなずむ頃になって、私も女房と二人、浴衣姿で下駄の音を響かせながら出かけました。
    女房は「知り合い」に出合う度に、話の花を咲かせます。
    浴衣でもやっぱり汗を掻き、女房と私は涼を求めて、祭り囃子が店内にまで響く「焼肉屋さん」に入ることに!
    日本の牛肉は、米国に比べて、味はやっぱり最高ですね\(^o^)/
    松坂牛や神戸牛など…でなくとも、何処産の牛肉でも、柔らかくてとても美味しいのです。
    nekoさん、いつもコメントと嬉しい応援に感謝です(*^^)v

    ReplyDelete
  10. ☆★☆ yutaさん…♪ ☆★☆

    女房と私も、それぞれ浴衣姿で出かけました。
    夕暮れを過ぎた祭りの宵には、浴衣姿はとても涼しげに見えますね。
    実際にもとても涼しくて、ゆったりした気分を味わうことができるのです。
    もちろんデジイチを肩にかけて…、「露天に集まる人たち」、そして「勇壮な神輿」や「煌びやかな山車」の写真をたくさん撮ることができました。

    ReplyDelete
  11. こんばんは。
    祭りはすきですね。 地元では夏祭りは活気を感じます。
    厄年になったら地元の夏祭りの主催者側になります。
    本当は毎年参加したいのですが、中途半端な年齢で
    なかなか参加できていません。
    夏が大好きな私は本当は夏祭りが大好きなんです。
    夏の風情は最高に好きです。

    夜の虫たちの奏でる音楽が大好きです。
    やっぱり夏は最高な季節だと認識があります。

    ぽちっと☆

    ReplyDelete
  12. こんばんわ
    アドバイスいつもありがとうございます。
    fc2ですが更新しますが、トラブルが多くって・・・
    exciteの方をアドバイスお願いします。
    http://tiny0505.exblog.jp/←こちらです。
    今後ともよろしくお願い致します。

    ReplyDelete
  13. ☆★☆ 一緒に夜空眺めよう さん…♪ ☆★☆

    先ずは、夜空さんからのコメントと嬉しい応援に、感謝です(*^^)v
    夏には「盛夏」という言葉がありますね。
    物事の盛りを意味するこの言葉は、夏にこそ有っても…春・秋・冬には無いようです。
    夜空さんがコメントされましたように、“夏”こそ“活力を感じる季節”…!(^^)!
    そして、人の心も含めて、総てのモノが盛り上がる季節が、夏なのでしょうね(^_-)-☆
    何事にも前向きに取り組まれる夜空さんにとって、夏は最高の季節である…これは、何の違和感もなく、うなずくことができます(^^♪

    ReplyDelete
  14. ☆★☆ tinyさん…♪ ☆★☆

    あははっ、TinyAngelさん、ホームページも含めて沢山のブログをお持ちですね。
    そのどれもが更新回数の多いことに、驚かされています(^^♪
    了解です。
    リンクを張らせてもらいましたので…、暇を見つけては、覗かせて頂きます(*^^)v

    ReplyDelete