Wednesday, October 12, 2011

A camera phone; Think about your background

携帯カメラ; 背景を考える…♪

江戸時代、芝の増上寺(ぞうじょうじ)は、上野の寛永寺(かんえいじ)と共に、徳川家の菩提寺として権勢を
誇っていた。
その増上寺で今、戦後初となる三門(正式名称は三解脱門)の一般公開が行われている。

一般公開と言っても、早い話が、特別拝観料500円を払えば、楼上(三門2階内部)に上って、釈迦三尊像、
十六羅漢像、増上寺歴代上人の尊像を、拝むことができるというもの。

東京都内に現存する最も古い木造建造物のうちの一つに数えられる 増上寺の三門は、
日比谷通りに面して威風堂々と建っている。


三門に上って、楼上から参道を見下ろせば、両側に 芝公園の緑が広がっている。
緑の先に 増上寺の表門芝大門が見え、その先には 貿易センタービルやJR浜松町駅が見える。

江戸時代の初期にあっては、JR浜松町駅のすぐ先は、海だったそうだ。

江戸の庶民は、増上寺の三門に上って、
江戸の町を俯瞰し、江戸の町の直ぐに広がる海、“江戸前の海”を眺めて楽しんだと聞く。



多くの場合、『スマートフォンのカメラ機能 ~ 総称して 携帯カメラ ~ 』には、広角域のレンズが
付けられている。

換算値で30㎜から40㎜の焦点距離のレンズでは、
たとえ、デジタルズーム機能を使っても、撮影の基本は、パンフォーカス撮影とならざるを得ない。

ゆえに携帯カメラでは、主題を背景から浮かび上がらせる撮影、ボケを生かすような撮影は、難しくなる。


そんな携帯カメラによる写真撮影には、二つの選択肢があると云われる。
ひとつは、単純に、画面いっぱいに被写体を大きく撮る方法。
他のひとつは、散乱物を少なくして、主題となる被写体の背景をシンプルにして撮る方法。

これ等の選択肢は、携帯カメラによるポートレート撮影の場合には、とりわけ大切とされる。
それでも私の場合には、この選択肢を完全に無視することが多い。


  A camera phone isn’t able to isolate the subject from the background. You have two options to deal with
   this. You can either go with less clutter, and make sure your subject is in front of a simple background,
  or simply fill the image with your subject. This is particularly important when it comes to portraits.
  There are other times you can throw this rule right out the window. With street photography, for example,
  a busy scene which fills up the screen can often make for a fascinating image.



ClarksのシューズとUNIQLOのジーンズ。
そして銀座・英国屋のカッターシャツに、これもUNIQLOのジャケット。

これが、私が 気軽に街角写真を楽しむ時の“定番スタイル”である。

ポケットには、スマホのXperia acroと、読みかけの新書
新書は街歩きの途中、スタバでも~昔ながらの純喫茶でも~珈琲を飲みながらの「息抜きの友」となる。


スマホのカメラ機能を「速写モード」にセットして、素早いスナップに備える。
デジタル・ズームは、絶対に使わない。
身体で覚えた“広角(換算)28ミリレンズの画角”を頼りに距離を測って、シャッターを切る。

散歩写真の「小さな旅」を楽しむ途中、街中で出くわすスナップの瞬間は、
“画面整理を考える時間的余裕”は無く、“主題を強調するために被写体に迫る”ことさえ難しい。

私の携帯カメラ撮影術、パンフォーカス写真に特有の 画面を埋め尽くす騒がしいシーンが 思わぬ
発見を伴って 意図しない魅惑的な作画を生み出してくれる
こと…に期待して撮影すること




22 comments:

  1. 私は、家にコンパクトのデジカメがある程度ですが、実際の撮影となるとやはりいつも手元に置いてある携帯電話のカメラを使うことが多いです。カメラ機能の少しはいいやつを選んで使っているんですが、ズームを使うとうまく取れません。ちょっと無理があるんでしょうかね・・・

    下の写真、ガラスに映りこんだGraymanさんのお姿と、ガラスの向こうの光景と・・・どちらがどちらかわからなくなって、面白いですね。

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  2. ☆★☆ Gatayanさん…♪ ☆★☆

    携帯カメラは手軽で、軽快な撮影を楽しむことができますね(*^^)v
    なかにはもの凄いレンズを着けた携帯が在ったり…して♪
    Gtayanさんのtwitpic写真は、携帯でお撮りになっているのであれば、Gatayanさんは相当の携帯
    写真名手だと思います。
    さりげなく、一句詠むように…短い日記を書くように…撮っていらしゃる。
    それは、それで「携帯写真の境地に達していらっしゃる」のではないでしょうか!(^^)!

    携帯カメラのデジタルズームは、レンズの光学ズームとは違って、撮像素子に写った画像の一部を
    取り出すことで、あたかもズームしたように見せているだけなのです。
    換算30ミリのレンズ付で撮った画像は、2倍ズームして、あたかも60ミリで撮ったように見せるのは、
    電子式に、30ミリの画像から1/4の画素を取り出して拡大表示しているだけなのです。
    ですから、デジタルズームして撮った写真は、画素数が少なくなります。
    写真データ量が少なくなりますので、ブログに貼る700x500ピクセル程度であれば問題は無いの
    でしょうが、プリントするには薄ぺらなものになって適さなくなるのではないでしょうか。

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  3. 今晩は☆
    写り込み素敵に撮れましたね。
    もちろんGraymanさんがです。(^_^;)
    それにスマホ・・・なかなか解像度がいいですね。
    こんなばっちり撮れたらデジカメ売れませんね。
    カメラ業界にまた危機がきます。あ~頭が痛い。

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  4. こんばんは
    門の色がこってりとした濃厚な朱色ですね
    携帯のカメラもあなどれないようです
    携帯にカメラがついて
    最近はカメラに携帯がついたものも販売されてます
    携帯とデジタルカメラの垣根がなくなってきてるのでしょう

    Graymanさんの散歩スタイルはさすがですね
    UNIQLOにClarksのシューズと英国屋のシャツの組合わせは
    大人の休日です

    あたしは散歩写真に文庫本を持って行きますよ
    途中のコーヒータイムにはかかせないですね

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  5. こんにちは、Graymanさん
    記事を読ませていただきながら、なるほど!と、思いました
    ズームに頼るより、構図を決めて自分の足で動く・・・
    これが大切なんですよね?
    上のお写真、素晴らしいですね
    こういう奥行きのある写真を 私も撮れるようになりたいです

    下の写真は賑やかなもの達に混じって
    Graymanさんの渋くて素敵なお姿が写っていて、思わずニコッ♪

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  6. こんばんは

    増上寺の三門、朱に塗られた門は重厚さがあり歴史を感じますね。

    それにしても今どきの携帯カメラはキレイに撮れるものですね。
    わたしが写真に興味を持つきっかけがまさに携帯電話のカメラで2007年の1月のことでした。
    なんだか面白くハマってしまい今にいたっています。
    いまだにその電話を使ってて、小さくて気に入ってるもんで。
    320万画素なので、到底このようには写りません。

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  7. とても素敵なお写真だと思います^^
    背景のすみずみにまで気を配り、シンプルに整理された写真もいいですが、
    ときにはいろんな要素がたくさんちりばめられた写真も楽しいものです^^
    映りこみと実像、そしてGraymanさんとお店と商品の数々…。
    見る楽しみがたくさんあるお写真ですね♪

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  8. ☆★☆ Tinyさん…♪ ☆★☆

    デジタル日記やデジタルメモには、携帯カメラは有効なツールであると思っています。
    700×500 pixelsにしたブログ掲示や、その他のWeb表現ならば、余り問題はないと思います。

    でも、全紙マット仕上げで「応募する地方自治体主催の美術展」や、四つ切で応募して入選すれば
    同様に全紙プリントが必要となる「全国規模の公募展」等には、携帯カメラは、ほとんどの場合
    無力なのではないでしょうか。
    無理して携帯カメラで撮った写真で公募展応募を目指すならば、
    複数の携帯写真をフォトレタッチする方法しか無いように思われます。

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  9. ☆★☆ Yutaさん…♪ ☆★☆

    携帯カメラでも色味の設定を、ビビッド表現にすることができるのです(^^♪
    Yutaさんもご存知のように、携帯カメラでは 同じシーンを何枚も撮っておく必要があります。
    露出も色味も、極端に言えば、シャッターを押すたびに異なるのです。
    私の持っているXperia acroでも、それは同様なのです。

    門の色をお褒め頂いた“一枚目の写真”も、何枚か撮ったうちの一枚です。
    Yutaさんのようにライカで、決定的瞬間を捉えた「とっておきの一枚」を撮る…と言う訳には
    参りません。
    Yutaさんは文庫本でしたか…、
    私の場合には、新書のほうが上着の内ポケットにしっくり納まるようなので…(*^^)v

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  10. ☆★☆ いちこさん…♪ ☆★☆

    ありがとうございます(^^♪
    そして…さすがですねェ、いちこさん(*^^)v
    南国の「懐かしく美しい情景」をモノにされるだけのことはあります\(^o^)/

    それでも携帯カメラは、例えばデジイチによる撮影のように、
    構図や露出を緻密に決めて写すという撮影には向いていないような気がします。

    モニターを大まかな目安に、その場の感じたままの雰囲気で、サァサッと撮る
    さりげなく撮る
    そして、何枚も連写する。
    写された沢山の写真の中に、たとえ数枚でも、気に入ったモノがあれば良い!
    “気軽に”、そして“さり気なく”撮るのが、携帯カメラ撮影術なのかも知れません!(^^)!

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  11. ☆★☆ Rainbow of Dreamさん…♪ ☆★☆

    携帯電話のカメラを含めて~携帯カメラは、日々の撮影と記録を身近なものにしてくれたようです(^^♪
    常時、持ち歩く携帯電話やスマホにカメラ機能を付けたのは、素晴らしいアイデアだと思います。
    そして携帯カメラの最新モデルは、素晴らしい機能を備えて来ています♪

    なるほど、Rainbow of Dreamさんの「美しい南魚沼の風景写真」のルーツは、
    “携帯電話のカメラ”にあったのですね。
    それでも、Rainbow of Dreamさんがお撮りになる“自然風景”や“人の温もりを感じさせる田園風景”、
    “郷土を見守る山の風景”は、やっぱり『デジイチのみに許されたテリトリー』なのだと
    思わざるを得ません!(^^)!

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  12. ☆★☆ バジリコさん…♪ ☆★☆

    嬉しいですね、バジリコさん(*^^)v
    実は私も、シンプルにまとめ上げられて、ことさら主題を強調する写真よりも、
    沢山の要素が撮り込まれながらも、幾つかの脈絡が感じられる…“いわゆる情報量が多い写真”の方を、好みます。

    何度見返しても、新たな発見がある~そんな欲張りな写真を撮りたいと思っています。
    そして、二枚目に掲示した写真は、浅草の仲見世と平行に走る通りでの一枚です。
    最新のセルフ・ポートレート」と題して、醜い姿をさらしてしまいました(笑♪)

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  13. こんにちは。
    携帯電話のカメラの進化ってすごいですよね。
    私も以前は携帯電話の他にコンデジを持ち歩いていたのですが、最近は携帯電話だけで綺麗な写真が撮れるので、コンデジは持ち歩かなくなりました。
    それにおっしゃっているように、広角がすごいんですよね。
    京都だとお寺なんかを撮るのに、どうしても近くからしか撮れないことがあって、望遠過ぎると全体像が入らなかったりするので、そんな時も携帯の広角は便利です。

    ちなみに、赤穂浪士好きな私にとって増上寺は行ってみたいところの一つです。
    東京の四十七士巡りをいつかやってみたいと思っています。

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  14. ☆★☆ ゆうさん…♪ ☆★☆

    携帯カメラの発達で、ちょっとした街歩きであれば、
    私も重くて嵩張って邪魔になるデジイチを持ち歩くことはなくなりました(笑♪)

    ゆうさんのようにプライベートで“南の島”へ旅に出る機会がない(お金も閑も無い)私です(笑♪)
    遠くの地で撮影するのは、ほとんどの場合、出張に出かけた時!
    図らずもできた、ちょっとした“時間の隙間”に撮影を楽しむのですが、
    最近は、仕事に全く関係がなく、荷物になるカメラ(特にデジイチ)は、持って行かなくなりました。

    そして、なるほど赤穂浪士、忠臣蔵に出てくる有名な『増上寺の畳事件』ですね。
    増上寺の近くには、赤穂浪士の眠る泉岳寺もありますから…(^^♪

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  15. 歩きやすい格好に、コンパクトな荷物は
    心も軽くなって楽しく撮影できますね。
    私は、デジイチに何本もレンズを持って歩くのは
    ちょっとムリだなと思ってます。
    カメラ系のアプリをいくつも入れていながら、
    やや暗いところで撮った写真が揺らめいてしまうのが気になって、
    スマホのカメラをあまり使いこなせてません。。

    背景のグッドぐんまがグッドマンに見えましたよ(笑)

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  16. ☆★☆ Hirokiさん…♪ ☆★☆

    カメラをデジタルに代えてから、GR21に代わるカメラを探していました。
    なかなかピッタリのモノに出会えず、新しいカメラが出るたびに量販店へ触りに行ったり、各種の
    クチコミ情報をチェックしていました。
    結局、撮影目的の小さな旅(撮影を強く意識した街歩き)では、デジイチEOSボディにEF24㎜1.4L、
    もしくはEF35㎜1.4Lを付けることに…(ボディ1台、レンズ1台)。
    今のところ、デジイチに勝るものはありません。
    “5Dの明るくクリアーなファインダー”が素晴らしく、撮影には何より…です(^^♪

    でも、重くて嵩張るので、出張カバンなどにそっとしのばせる~ってのは難しい。
    そこで携帯カメラの出番です。
    暗い場所の撮影など、いろいろな問題があることも事実です。
    ですから、『携帯カメラで撮れるものだけを、撮る』(*^^)v

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  17. Graymanさん、こんにちは。
    さすがGraymanさん!という感じのお写真です。
    携帯スマホで撮ったとは思えない素晴らしい仕上がりに
    私も勉強しなくては・・・と思いました。
    お散歩中のGraymanさん、とってもオシャレですね。
    定番スタイルで、気軽にスナップ写真を撮りながら過ごす時間がとても楽しそうです。

    こちらまで幸せな気分になってしまいました♪

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  18. 携帯カメラとはよく言ったものです。
    レンジファインダー機がとてもよくにあうGraymanさんだったことは憶えていますが…それが今では携帯カメラですか(笑♪)
    携帯カメラでよくここまで撮れますね、流石です!
    カメラを持たず、携帯カメラだけで街角写真を楽しむ時代の到来!
    時代に逆らって、私はPENを買いました。
    街角スナップにピッタリのサイズ、撮像素子がフォサーズでAPS-Cに近いサイズであることが決め手です。

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  19. ☆★☆ ニーナさん…♪ ☆★☆

    返信が遅れましたことに、先ずもって陳謝いたしますm(__)m
    しばらく留守にしていました。
    携帯スマホでの街角写真撮影は、身軽でとても軽快です。
    身軽な分だけ、どこまでも歩いて行けそうで、とても心地好い思いでした。
    SONYはMinolta-αのカメラ部門の事業を継続していますね。
    デジイチを作っているメーカーのスマホは、その技術の転用がなされているだけに、
    写りにも満足することができます(^^♪
    携帯カメラは…、「テニス」と「写真」、強いて加えるならば、若干のクラシック音楽~だけという趣味の少ない私に…楽しみの時間を提供してくれます!(^^)!

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  20. ☆★☆ 塞翁さん…♪ ☆★☆

    Nikon党の塞翁さんがOLYMPUS PENですか(^_-)-☆
    意外な気もしますが…
    ミラーレスのNikon1にされなかったのは、撮像素子の大きさにあったのですね!
    Nikon 1の撮像素子は“2/3型素子の二倍”の面積をもっている。
    それでもPENはフォサーズですから、撮像素子は面積比で、Nikon 1の約2倍(1.93倍)!

    Xperia acroやiPhone4は、公表こそしていませんが、巷で云われるように撮像素子サイズが
    1/2.5型であるとすれば
    、PENの撮像素子は携帯カメラの9.14倍の面積を持つことになります。
    これは従来の一眼レフカメラの“125フィルム”に対し、
    14.9倍の面積を持つ大型カメラ“4×5のシートフイルム”に対する面積比に近いものになりますね!

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  21. 携帯カメラ、ものすごく進化しましたよね。
    以前の携帯なら、
    2秒先を予測して撮り、しかも撮れた写真はブレブレで
    写真としての価値すらほとんどありませんでしたが、
    今はデジイチを持ち歩かなくても良いほどに。
    僕もスマホで気軽に撮り歩きたいですね。

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  22. ☆★☆ Codyさん…♪ ☆★☆

    お元気でしたか!
    嬉しいコメントに感謝いたします(*^^)v
    今の日本の現状では、どのような分野で仕事をされていても、本当に大変だと思います。
    焦る気持ちが身体を壊す…等と言うことも~どうぞ、お体大切になさって下さい。
    本当に、技術の進歩に眼を見張ります。
    スマホのiPhone OSやAndroidなどには負けましたが、撮影分野はとりわけデジタル写真の分野は、日本が世界の先頭をきっていますからねッ(^_-)-☆

    総合写真展』…さすがです!
    そして、おめでとうございます\(^o^)/
    可愛くてチャーミングな川合麻紀先生から表彰状をいただくなんて…最高の晴れ舞台ですね!

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