● 小さな旅~葛飾柴又(第2部)…♪
桜が咲いております
懐かしい葛飾の桜が今年も咲いておりまぁ~すッ
わたくし生まれも育ちも葛飾柴又です
帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎。人呼んでフーテンの寅と発します
渥美清が演じる“フーテンの寅”は、映画の冒頭で、この有名な口上を述べる。
帝釈天を語るに、柴又を舞台にした映画『男はつらいよ』を抜きに語ることはできない。
昭和44年(1969)から平成7年(1995)に至る「寅さん映画・48作」は、
ギネスブックに「同一俳優による最長寿シリーズ」として認定されている。
1996年に渥美清が他界して、寅さんシリーズは終了した。
同時に、この耳に馴染んだ香具師の口上も消えてしまった…と思っていた。
でもそれは間違いであった。
この日、帝釈天の境内で、レスリングの浜口京子さんに似た猿まわしが、寅さんお馴染みの口上のように、可笑しく流暢な口上を披露して、我々を楽しませてくれた。
奈良時代の嶋俣(しままた)、すなわち現在の柴又には、孔王部(あなほべ)姓の一族が住んでいた。
養老5年(西暦721年)の戸籍には、
孔王部刀良(あなほべ とら)、孔王部佐久良売(あなほべ さくらめ:「め」は女性であることを示す)の名が
残されている。
映画「男はつらいよ」の舞台となった葛飾柴又には、1300年前にもトラさん、サクラさんが暮らしていたことになる。
帝釈天と草だんごに代表される『柴又名物』であるが、これに「寅さん」や「さくらさん」が加えられても不思議ではない。
帝釈天や草だんごよりも、寅さんやさくらさんの方が、葛飾柴又にとっては古くからの馴染みなのだから。
映画の中に必ず登場する「帝釈天参道商店街」は、映画の重要な構成要素となっている。
今も参道で店を営む高木屋老舗が、寅さんが帰郷する『くるまや/第39作まではとらや』のモデルであり、
この高木屋老舗の女将さんが、“オバちゃん”のモデルになったといわれる。
帝釈天の正門にあたる二天門は、映画の中に度々登場した。
ニ天門に下に立つと、寅さんが帰郷するシーンや、マドンナが柴又まで寅さんを訪ねてくるシーンが思い出され、笠智衆が演じた御前様や、寺男役の佐藤蛾次郎の姿が懐かしい。
下町情緒を色濃く残す帝釈天参道は、この門から京成柴又駅の寅さん像がある駅前広場まで続く。
参道の長さは約250mと、歩いて感じる以上に短い。
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Tuesday, May 11, 2010
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あなほべ氏ですか。ちょっとぷぷぷです。
ReplyDelete1枚目のにこやかやな表情はとてもいいですね。
お猿のユーモラスな格好と合わせていい写真です!
ぽちりんこ。
☆★☆ schopさん…♪ ☆★☆
ReplyDelete早々のコメントと応援に感謝です♪
猿回しを撮ったのは何年ぶりだったでしょう。
円陣の一番前列に陣取って、両手を前に伸ばして、
殆んどノーフィアンダーで撮った中の一枚です !(^^)!
今回の2枚目、3枚目は(ちょっと悪ふざけの)コラージュです♪
こんばんわぁ^^
ReplyDelete葛飾柴又は行った事がありませんが。
条件反射的に寅さんを連想します(笑)
映画の影響って大きいですね。
1枚目の女性、とても爽やか。
下町情緒、いつまでも!
と願いたいですね^^
養老5年(西暦721年)の戸籍によれば、孔王部刀良(あなほべ とら)、
ReplyDelete孔王部佐久良売(あなほべ さくらめ:「め」は女性であることを示す)という名前があり・・・
これはまたよくお調べになりましたね、
それにしても綺麗なお嬢さんが猿回しをしているものですね。
私が生まれ育った東北の寒村は、祭りの時でも口上を打つテキ屋さんや、こんな猿回しはおろか、正月の獅子舞も来てくださいませんでした。
すべて憧れの世界でした。
寅さん、よく見ましたよ。
ReplyDelete若い頃は東京に住んでいましたが、
残念ながら柴又には行ったことがありません。
実はうちの娘の同級生のお父さんが猿回しをやっています。各地のお祭りや縁日などで忙しくされているようです。
猿回しのおねえさん ホント浜口京子さんに似てますね
ReplyDelete柴又は2年前にツアーで行ったんですが とらさんのこと
知ってるつもりでいたのに 記事を読ませて頂いてびっくり・・・
勉強になりました
☆★☆ rayさん…♪ ☆★☆
ReplyDeleterayさんのおっしゃるように、葛飾柴又を、寅さんを抜きに語ることは出来ませんよね!
わたくしもそのように思っています。
現在の柴又の繁栄は、映画「男はつらいよ」シリーズの影響が大きいことは、誰もが認めることだと思います。
一枚目の女性、本当におおらかで話芸が達者、集まった観衆を楽しませる術を心得ている、見目麗しい下町のお嬢さんでした。
☆★☆ gatayanさん…♪ ☆★☆
ReplyDelete奈良時代のトラさんとサクラさんのことは、養老5年の下総国葛飾群大嶋郷戸籍に記載されているそうです。
参道に面しただんご屋の裏手で奈良時代の井戸が見つかり、漆器皿や土器がたくさん出土したそうで、周囲から古墳や石槨(せっかく)なども見つかっているそうです。
古社や古刹の周辺…ってのは、古代から“生活・文化の中心”であった例が多いようです♪
葛飾柴又は、寅さんの影響なのか、やし(香具師) / テキ屋といった人達を広く受け入れる雰囲気があるように思えてなりません。 この日は、境内の外でもガラクタ市や骨董市がたっていました(^^♪
☆★☆ kameda16さん…♪ ☆★☆
ReplyDeleteオーッ、kamaeda16さんもお若い頃は東京にいらっしたのですね。
もっとも若い頃は、あまり柴又などには出向かない…(笑♪)
そして、歳を経てくると、“寅さん映画”はこころの故郷になること間違いなし!
猿回し…って、あのフォトコンテストで賞をおとりになったお嬢さんの、お友達のお父さんですね(^^♪
☆★☆ chicoさん…♪ ☆★☆
ReplyDeleteそうでしょう\(^o^)/
体格と云い、穏やかで落ち着いた語り口調といい、浜口京子さん…そっくりでした(^^♪
参道には、「とらや」という名前の“草だんご屋”さんがあって、まぎらわしいのですが、“高木屋老舗”こそが…おいちゃんとおばちゃんとさくらさんが、きりもりしている寅さん映画のモデル店です。
chicoさん、どうやら山田洋次監督は、寅さん映画で、葛飾柴又を日本人のこころのふるさとにしてしまったようです!(^^)!
1枚目の「猿まわし」の女性は本当に浜口京子さんに似てますね。(^_^;)へへ・・・
ReplyDelete私は寅さんの映画を見たことがないので柴又には興味がなかったけれど、1300年前の柴又には行きたいと思いました。
どんな世の中だったんでしょうかね?
草もちもあったのかしら?
そうそう話違いますが、大西みつぐさんの「下町純情カメラ」の本を取り寄せました。V(^_^)Vありがとうございます。
Graymanさん~こんばんは~♪(=^^=)
ReplyDelete300年前にトラさんとサクラさんですか
それって凄い!!ビックリですよ~♪
猿まわしの女性は本当に浜口京子さんに似てるね~♪
笑顔が可愛い~♪(*^▽^*)
そうそう我が家のダンナ様は今は元気に毎日腰痛体操をしてますよ~
いつまで続くか~( *´艸)プッ♪
Graymanさんも体には十分気をつけてくださいね~(^_^)vブイ♪
昨日僕もスタバに行ってコーヒー豆を買いました。
ReplyDelete仕事中にもよくコーヒーを淹れて飲むんです。
猿回しの写真、良いですねえ。
猿がぴょ~んと逆立ちした瞬間を見事に
とらえている感じがします。
寅さんで有名な下町の様子ならではの雰囲気ですね。
昔からトラさんとサクラさんがいた、という話、
面白いです。でもよく調べましたね。
こんにちは
ReplyDelete寅さんの立て板に水の口上は聞いていて気持ちいいですね
以前BSで寅さん全48+1を放送していたので全部見ましたよ
お〜マドンナがずらっといますね
あたしは猿回しを見られませんでした
それにしても奈良時代に寅さんとさくらがいたとは驚きです^^
☆★☆ Tinyさん…♪ ☆★☆
ReplyDelete大西みつぐさんの著作を入手されたのですね…好いですねぇ♪
大西さんは、下町をロケーションにする街角スナップの名手で、広く世間に認められている方です♪
私は大西さんの“名作写真にこだわらない写真作法”が、大好きです。
Tinyさんも、浜口京子さんにそっくりだと思われたのですね(^^♪
1300年前の戸籍によれば、今の柴又の地域には数百人しか住んでいなかったと記録されています(*^^)v
☆★☆ nekoさん…♪ ☆★☆
ReplyDeletenekoさん、いつも真摯なコメントと嬉しい応援に感謝です(*^^)v
98歳の現役医師で、聖路加国際病院の理事長で名誉院長の、日野原重明さんは講演で、50歳代から60歳代までの人は筋肉を弱らせないように注意しろとおっしゃっていました。
特に腹筋と前腕筋が大切だと…♪
腹筋と前腕筋の強さは、健康で長生きすることと“正の相関関係”があるのだと…!
ご主人様の体操が継続しますように…と、そして一日も早い全快を、祈るばかりです !(^^)!
写真のお嬢さんも、浜口京子さん同様に、とても笑顔の素敵な方でした。
1,300年前のトラさん、サクラさんも、きっと笑顔の素敵な方だった…と勝手に想像しています(*^^)v
☆★☆ Codyさん…♪ ☆★☆
ReplyDelete琥珀色の味と香りがなんともいえませんねぇ。
最近の科学雑誌には、珈琲の薬膳効果を記事にしたものが沢山見受けられるようになって来ました。
あたたかい珈琲を飲んでホッと一息…香りと味につつまれる、その瞬間が癒しですね♪
そしてお寺の境内で、おさるさんの大道芸…ってのも、トラさんとサクラさんの下町であればこそ…(*^^)v
codyさん、いつもコメントと嬉しい応援に感謝です(*^^)v
☆★☆ yutaさん…♪ ☆★☆
ReplyDeleteやし(香具師)とかテキ屋とか称される人達は、本当に見事な口上をされますよね。
これを聞いているだけで気持ちが良くなる…っておっしゃるyutaのコメントに、私も同様にもろ手を挙げて賛成です。
寅さんのマドンナは、どの作をとっても名女優で演技上手…映画の中では恋にだらしのない寅さんを、優しく包み込むような思いやりのある役柄でした。
中でも、シリーズ最多のマトンナ役を務めた“浅丘るり子さん”が素晴らしい♪
渥美清さんにとっても、マドンナ役と云えば“浅丘るり子さん”だった…のではないでしょうか
葛飾柴又には人の賑わいが似合いますね。
ReplyDeleteそういう意味でもGraymanさんのお写真には人人人
どれも人の賑わいが感じられますね。
人恋しくなった時に訪れたくなる街かも。
僕は。。。山の中に隠ってしまうかも(笑)
猿回しが見られるんですね!
ReplyDeleteいいところですね。
寅さん映画は実は、観たことがないのです^^;
今回のマドンナはというのはよく
目にしていたのですが。
高木屋さんが気になります^^
☆★☆ rukjpk2さん…♪ ☆★☆
ReplyDelete人の賑わいは、スナップ撮影の大きな味方です♪
その賑わいは、例えば大都市の混雑であっても何等かまうことは無いのですが、人情豊かな下町の賑わいであれば、それはもう、言うことがありません(^^♪
葛飾柴又は、今では少なくなってしまった…スナップの聖地なのかも知れません。
☆★☆ ricora-sさん…♪ ☆★☆
ReplyDelete寅さん映画を観たことがない…って、ええッ、それは~ほんとうですかぁ!
イヤァー、驚きました(^^♪
でも「そういう方がいらっしゃる」ということ自体が又、楽しいことなのかも知れませんねぇ
いろいろな観方や感じ方あること自体が、楽しいのだとおもいます!(^^)!
写真の世界の成立も、撮る人と観る人のそれぞれ、いろいろな感性が持っていることが前提なのだと思います。
tonkoさんは 以外と弱いのよ
ReplyDelete時々入院してます それでも死なないのは
胃腸が丈夫だからだそうです 医者がそう言ってます
寅さん映画ですね 見ましたよ♪
帝釈天にも何度か足を運んでます
そうですね 以外や参道が短いですね
昔の人は小さかったからかなと思ったものです
江戸巡りに予定入れようかしら 柴又さんを。。
ノーファインダーで、、、素晴らしい、、、、
ReplyDelete私なんぞ、まだまだ、そんな域には達しておりませんのであっちむいてほい!のすっとばけたような写真になります(笑)
動くものは、難しいですね;;;動物は、しぐさが面白いですね~
下町の風情は、いいものです。
1300年、トラさん、さくらさん、今でも馴染みぶかいことでしょう~
☆★☆ tonkoさん…♪ ☆★☆
ReplyDelete完全治癒でしょうか♪
無理されないように願います。
長寿の要となる“腸内細菌の重要さ”が、以前にも増して指摘される今日です。
tonkoさんもきっと良質の腸内細菌をたくさんお持ちなのでしょうね(^^♪
そうですねェ、できれば…江戸巡りに、葛飾柴又を入れてもらって…tonkoさんの視点での柴又を観てみたい(*^^)v
☆★☆ ほりべーさん…♪ ☆★☆
ReplyDeleteいらっしゃい! ほりべーさん(^^♪
いやいや、今はなきMinoltaのα7と富士のベルビアを多用される「ほりべぇーさん」は、ナカナカです(^^♪
しかもミノルタ製のレンズは、材料の溶融から始まる一貫作業で作られる…日本を代表するレンズです。
ミノルタには、粋人好みの名レンズが沢山ありましたね!(^^)!
これからもほりべーさんの情感溢れるスナップを、たくさん診せて楽しませて下さい。