Tuesday, May 4, 2010

Petit photo-trip, Katsushika-Shibamata Part 1

小さな旅~葛飾柴又(第1部)…♪

今年のゴールデンウィークは、25年ぶりと報道されたように、青天の日が続いている。

まるで、
季節の恒例のように思える『高速道路大渋滞』のニュースが、
今年の晴天によって、拍車をかけられているように感じられてならない。

これに加えて、前原国土交通相の
休日マイカー高速料金、上限千円の割引制度を、五月末で終了する…」との発言が、
われわれ庶民の外出意欲を喚起して、この大渋滞に、さらなる追い討ちをかけることとなった。

休日マイカー割引制度は、とても魅力的な制度であった。
私の場合これを利用して田舎に帰ると、往復二万円近い高速料金が、その十分の一の二千円で済む。

ガソリン代を加味しても、
飛行機利用はもちろん、新幹線利用(補足:北陸新幹線は未開通)よりも安く、
女房と二人で帰れば、更に子供の家族が加われば、それはもう、破格の値段の格安帰省が実現される。

「安く帰れる時にこそ、帰っておきたい」と、誰もが、そう願う。
今回の帰省が「格安帰省の最後の機会になる~」のかも知れない…のだから。



格安の費用で帰省することが目的であって、これが満たされるのであれば、大渋滞は想定内のこと。
如何に大渋滞の時期にあっても、必ず渋滞が緩む時間帯が有ることを…私たちは、経験的に知っている。

古人の『忙中閑あり』という名言を信じて、
出発の日時を探ろうと、ネットなどを駆使して道路の混雑状況を調べていた。

混雑する朝夕は、50㎞から60㎞の大渋滞が頻発して、
関越道はもちろん、上信越道の各所で、普段は混まない日中でさえも、30㎞前後の渋滞が起こっている。

渋滞は想定内としたが、これ程までの渋滞は、まったくの想定外

残念ではあるが、今年のG.W.は子供たち家族と別行動をとることにして、女房と私は 京成電車で 寅さんとさくらさんの“柴又”へと向かった


記録によれば、古より葛飾柴又(かつしか しばまた)には、トラさんとサクラさんが住んでいた




   人影が無いような“うすきれいな町”に行くと、僕は手も足も出ないんだよねッ!

これは森山大道の言葉、彼は世界的に人気を博す日本写真界の大御所である。
人混みこそが、町の美しさなのだ」と言ってはばからない彼が選ぶ撮影場所は、新宿などに代表される
ように、人が多く集まる場所。

私がスナップの場所として選ぶのも、
同じく人が多い場所であり、人ごみの中に自分自身が埋没できる場所をベストとする。

私の 心惹かれる写真のモチーフは、『人の居る風景』に他ならない。

帝釈天へ行けば、いつも、人があふれている。
庚申の日ともなれば、境内ばかりでなく下町情緒を残す参道までが、数十万人の参詣客で溢れ返る。



常用感度であるiso=400は、今回もその設定は変わらない。
絞りをf=8に固定して、2~3mに置きピンして撮った写真は、凡そパン・フォーカス状態(^^♪

置きピン撮影は、AFの合集点時間の遅れによってシャッターチャンスを逃す心配を無くしてくる。
大げさに言えば、スナップシューターは、シャッターチャンスの一瞬に生きている。
ゆえに、合焦時間の遅れが、致命傷になることもある。
置きピン撮影は、その失敗を防いでくれる。


[2010年]5月3日に帝釈の天参道で撮った“人ごみスナップ”の中から今日は、3枚選んで掲示した。

人と人との“微妙な距離感覚”を重視して選び出した3枚である。
カルティエ=ブレッソンから学んだ、“配置の妙”を感じて頂けたら、これに勝る喜びはない。


26 comments:

  1. こんばんは
    柴又へ電車で行かれましたか
    GW期間中は電車移動が一番良いようです
    寅さんが亡くなっても人気はあるようですね

    人と人の絶妙な距離感
    配置の妙を感じましたよ
    ナイス ショット!!です^^

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  2. 帝釈天ですか・・・
    行ってみたいな。
    東京は、上野か神田の辺りしか歩いたことがないので・・・

    他にもいろいろ行ってみたいんですが、なかなか機会がなくって。

    そうそう、はとバスにも一度乗ったことがありますよ・・・

    いったのは皇居と国会議事堂と東京タワー・・・

    これぞ正真正銘のお上りさんです。

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  3. 表2 中1の組み合わせ 雰囲気が感じられて見良いです
    2枚目・3枚目共にいい写真で好きです

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  4. おはようございます^^

    3枚とも、人の自然な表情がいいですね。
    ほんと、素敵な街角スナップです。

    そうか・・・。
    スナップはマニュアルで撮るのがいいんですね。
    シャッター・チャンスを逃しては、スナップの
    意味がありませんものね(^^;

    設定の仕方も納得!
    早速、試してみたい(笑)
    参考になりました。
    ありがとうございます^^

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  5. Graymanさん、こんにちは。
    ほんとうによいお天気のGWでしたね。
    我が家は
    受験生(高三)が出たり入ったりいろいろ忙しいので
    近場ばかりをウロウロとしていました。(笑)
    それでもクルマが多く道路は混んでいました。
    電車で葛飾柴又は大正解ですね。

    奥行きのある豊かな写真にうなってしまいます。
    “微妙な距離感覚”“配置の妙”
    すべてがかみ合って写真にリズムを作り出しているように感じる私です。
    人々の足音やおせんべいの焼ける匂いがしてきそう!

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  6. 帝釈天の手前まで行きながら見ることができなかったので、
    未だに行ったことはありません。(^_^;)
    固定撮影は街スナップに適してますよね。
    私の師匠もその方法を良く言ってました。
    私は3枚目のせんべい屋さんの写真が妙に気に入ってしまいました。
    手前のせんべいのUPに奥でせんべいを焼く人・・・人物配置がお見事です。
    2枚目なんてまさに波長が合った瞬間に感じます。(^O^)/
    私はやってるつもりなんだなーと反省してます。m(__)m
    やります。必ずやりますとも!

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  7. Graymanさんのスナップは美しいですね。
    他の人のものとは違う何かを感じます。
    言葉では言い表せないんですけど。
    3枚それぞれに感じるものがあります。
    配置の妙を勉強してみたいです。

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  8. Graymanさん~こんにちは~♪(=^^=) 
    GWは連日お天気が良くて本当に良かったね♪
    neko地方も後半はお天気が良かったんだけど
    なんたってダンナ様の腰が~ヾ(´▽`;)
    でも連休は家でゴロゴロの生活をしてたので大分調子が良いんですよ~♪(*^▽^*)

    柴又っていうと寅さんですね~~この映画大好きでした♪
    Graymanさんのスナップ写真メッチャ大好きです~♪
    人がそこに居るって良いよね~♪写真が生き生きとしてて温かい感じがします♪(*^▽^*)
    3枚目の写真めっちゃお気に入りです~~(^_^)vブイ♪

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  9. ☆★☆ yutaさん…♪ ☆★☆

    早々のコメントに感謝です(^_-)-☆
    私は昔から、柴又の下町情緒が好きなんですねぇ。
    浅草の“浅草寺界隈”とも違う、一味違う下町風情がなんとも云えません。
    都営浅草線から京成線につながりますから、本当に小さな旅でした。

    “ライカ”や“ツァィス”を多用されるyutaさんから高い評価を頂けて、私は嬉しい限りです\(^o^)/

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  10. ☆★☆ gatayanさん…♪ ☆★☆

    浅草寺界隈と帝釈天界隈には間違いなく、賑やかな下町情緒が残されていると思っています。
    上野(本郷)か神田(御茶ノ水)辺りの“文京地区”がお似合いのgatayanさんですが、東京の下町もナカナカ乙なものです。
    帝釈天裏の矢切の渡しを、渡し舟で渡れば、そこには野菊の墓の世界が広がっています。
    帝釈天は、はとバスの観光ルートでもあります。
    当日も沢山のはとバスが停まっていました(^_-)-☆

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  11. ☆★☆ chicoさん…♪ ☆★☆

    今回の記事は、フォトエッセイに代わる“小さな旅”の写真旅日記です。
    googleブログの仕様が変わって、写真の掲示が従来に比べてより便利になりました。
    chicoさんにお褒め頂いたので、複数枚の写真によるブログ記事は、今後は増えるかも知れません(*^^)v
    この先2~3回は…複数枚の写真による、葛飾柴又を舞台にする“写真旅日記”を継続にする予定ですが、photo-essayそれともtravel photo-diary…私は今、いろいろな表現方法を試行しながら楽しんでいます!(^^)!

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  12. ☆★☆ rayさん…♪ ☆★☆

    “街角スナップの名手”からお褒めを頂き~嬉しい限りです。
    人混みはデジイチの存在を消し去ってくれるから大好きなのです。
    この日は“デジイチ三昧”を心ゆくまで楽しみました。
    一方、フイルム・カメラのGR21を今も使っているのは(今まで記事に書いた理由の他に)森山大道さんが使われているからです。
    サブカメラなどではなく、メインのカメラとして森山大道さんは今もGR21を使われています(^^♪
    置きピン・スナップの写真作法…森山さんのワーク・ショップ・トークで教えて貰いました。

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  13. ☆★☆ Nienaさん…♪ ☆★☆

    そりゃーねぇ~ニーナさん…、受験生がいらっしゃっては遠出などは出来ませんね!
    この一年が勝負ですからねぇ♪

    余りお褒め頂くと、嬉しさのあまり舞い上がってしまいそうです(*^^)v
    匂いは無理としても、“参道の雑踏”、“お煎餅の焼ける音”、“帝釈天の鐘の音”…、これ等を含めて柴又・帝釈天は『日本の音・百選』に入っているそうです。
    このお煎餅と、寅さんゆかりの草だんご、そし製実演製造のを、土産に買って帰りました。

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  14. ☆★☆ Tinyさん…♪ ☆★☆

    いつもながらTinyさんの写真にかける情熱には、頭が下がります(^^♪
    置きピン撮影は、広角レンズ特有の「スナップ作法」ですね。
    出来れば “ノー・ファインダー”で、水平が確保できれば言うこと無し(^_-)-☆

    三枚目のせんべい屋さんは、ある意味で“static”なんですよねッ!
    二枚目は、もっと上手に撮れば、完全な“flow”に成りえる…!(^^)!
    街角スナップシューターの達人たち…例えば、パリを撮り歩いたロベール・ドアノーアジェ…を高く評価されるのであれば、二枚目の写真をより上手く撮る方法を研究されるって方が、良いのかも知れません。
    その意味で、私は(太陽賞や木村伊兵衛写真賞をおとりになった)大西みつぐさんの写真も大好きです。

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  15. ☆★☆ rukjpk2さん…♪ ☆★☆

    コメントに感謝です !(^^)!
    最近のrukjpk2さんは、ご自身の写真ライフワークになりうる“ロケーション”を見つけられたように…思います。
    モチロン、琵琶湖の湖畔と里山です。
    いつも今森光彦さんの木村伊兵衛写真賞の受賞作品『里山(琵琶湖の里山)』と比べながら観させてもらっています。
    rukjpk2さんの写真は、今森さんの作風を更にネィチャー寄りにした作風であると、私は位置づけています。
    rukjok2さんの写真が、どのような方向に集約されるのか…今後が楽しみでなりません !(^^)!

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  16. ☆★☆ sixtupo-nekoさん…♪ ☆★☆

    ようやく♪(=^^=) さん地方にも、遅い春が…(^_-)-☆
    なのにご主人の腰…心配ですねェ!
    腰痛は、腹筋と背筋の強化で和らぐって聞いたことがあります。
    今は安静でしょうが、良くなられたら、少しづつでも鍛錬される…ってのも良いのかも知れません。

    我が家も、家族揃って寅さんの大フアンです(^^♪
    全48編の作品の根底にひそむ“惻隠(そくいん)の情”が堪りません
    これぞ、日本古来の美徳!!
    そして、
    >Graymanさんのスナップ写真メッチャ大好きです~♪
    >人がそこに居るって良いよね~♪写真が生き生きとしてて温かい感じがします♪(*^▽^*)
    いつもながら、嬉しいコメントと応援にこころより感謝です(*^^)v

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  17. ストリートスナップ素晴らしいです。このような撮影には
    パンフォーカスの広角レンズが良く合いますね。
    表情が命ですので、反射神経と、水平を保つ腕が要求
    されます。いつもいい写真です。ぽちりんこ。

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  18. 人混みでのスナップショット、
    僕も大好きです。
    肖像権を侵害しないように、少し遠目から撮ったり、
    なるべく横顔や後ろだけの写るように撮ってみたり、
    いろいろと工夫が必要ですが、
    何気ない、普段から見ている世界をとらえることで、
    スナップショットがこれほどまでに面白いものだったのか、
    と気付くものですね。
    高速道路の料金が元の通りに戻って週末の混雑状態が緩和されれば、
    また電車やバスに乗る人が増え、かえって週末に出掛けやすくなるのでは、と僕は思っています。
    それに、排気ガスの排出量も減るのではないか、と環境省は試算しているようですね。朝日新聞にちらっと書いてありました。

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  19. ☆★☆ schopさん…♪ ☆★☆

    “ストリート・スナップ”は伝統的に“パンフォーカス撮影”が多いようですね。
    TTLの一眼レフになる以前の、
    “レンジ・ファインダー機”が全盛であった頃の名残かも知れません。
    スナップショット…持ち方の工夫など、何度も繰り返して練習した「昔」を、思い出します(笑♪)

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  20. ☆★☆ Codyさん…♪ ☆★☆

    スナップする時も楽しいのですが、撮った写真を繁々と眺めるのも、とても楽しいことだと…私も、そのように思っています。
    そして、スナップ名手のCodyさんも、撮影にはいろいろと気を配っておいでなのですね。
    肖像権、個人情報…今まで以上に、スナップへの制約が多くなった
    国会図書館に行けば、肖像権の判例が載せられた資料を、数多く見ることができます。
    環境問題…電気自動車の時代になったらどうなるのでしょう~ねッ(*^^)v

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  21. 柴又は人が多いんですねー!
    東京に行った時には、未だに寄ったことがないのですが、
    おせんべい屋さんが昔ながらでいいですね^^
    それに、なんだか興味深い感じがします^^

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  22. 人が集まるところはやっぱりパワーがありますね。
    3枚目のお写真から香ばしい香りが届きそうです^^
    直焼きは絶えず表裏を返していないといけないので
    手間がかかるけれど、その分美味しいですね♪
    今回は無季語で。

    煎餅をそばから返す手八丁

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  23. ☆★☆ rocora-sさん…♪ ☆★☆

    リコラさんがおっしゃるように、“手焼きせんべい”に…“京あられ”とは一味違った言い知れぬ「趣」を感じた…私です(^^♪
    柴又の帝釈天の裏は、演歌で有名になった“矢切の渡し”があるのです。
    帝釈天の裏を流れる江戸川を越えれば、そこはもう千葉県!
    小船で“矢切の渡し”を越えた、直ぐその先には“野菊の墓の文学碑”ある。
    とても長閑な風情に浸ることができる「柴又辺り」…お奨めです(^_-)-☆

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  24. ☆★☆ 茜さん…♪ ☆★☆

    田舎の北陸では、暮れの餅つきで“正月を飾る餅”と同時に“かきもち造り”をしたものです。
    長く伸ばしたお餅を、薄く切って、藁で編んで干して乾かす。
    雪の日が多い北陸では、屋外の天日が期待できないから、屋内で天井から下へ長くたれ流すように干したものでした。
    かちんかちんに乾くのを待って、祖母が七輪の直火で焼いてくれた。
    >煎餅をそばから返す手八丁
    “かきもち”の香ばしい味と、優しかった既に亡き祖母を想い出した次第(感謝♪)

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  25. 出来ませんね;;;私は、こんな素敵なスナップは、撮れません;;;
    人の集まる場所で撮りたくても、恥ずかしくて、、、、
    平気でカメラを向ける勇気がありませんので、スナップの醍醐味を味わえるのは、なかなか。。。
    せんべい~~大好きです(思わず、声をかけそうになる^^)

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  26. ☆★☆ ほりべーさん…♪ ☆★☆

    コメントに感謝いたします♪
    私もこのお店で、せんべいをお土産に買い求めました。
    そして私も同じく、平気で…デジイチを人に向けること…など、とうてい出来ません。
    余りの人混みが、多くの人の視界から私のデジイチを消し去ってくれるのです。
    とは云っても、肖像権問題には十二分に注意を払って撮影することが求められます!

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