Tuesday, April 13, 2010

Sakura, for the modesty of the Japanese people

日本人の謙虚さを生む…♪

妙齢のご婦人がひとり、桜に向かって歩いている。

帽子がとても、よく似合っている。

急いで
カメラを構えたが、シャッターを押すには、未だ早すぎた。

満開の桜を過去形で撮るのは違和感が有る。
  写真をクリックすると、大きくして
  観ることができます (*^^)v



さりとて、すでに満開の桜を、未来形で撮るのもおかしいと思う。

婦人が桜の枝の、長く伸びた部分に差し掛かるのを待って、私は、おもむろにシャッターを切ったが、これぞ、現在形の撮影だと、カルティエ=ブレッソン(文末の動画参照)が何かの本に書いている。

  
清水へ 祇園をよぎる 桜月夜 今宵会う人 みな美しき  (与謝野晶子)

満開の桜は、人を、美しく見せる…のだという。
それが月明かりに浮かび上がる“幻想的な夜桜”であれば、なお更であろう。


春の陽射しを受けて、満開の桜が咲く野良道を歩くのは、さぞや気持ちの良いものだろう。
帽子の婦人は、今日も満開を保っている桜に、安堵されているようにも見えた。
さくらが本当に美しいのは、たったの三、四日だと言われるからだ。

しかもその美しい時期を狙っていたかのように、毎年、風が…時には嵐さえも、吹く。

日本人は、この三、四日に無上の価値を置く
絢爛豪華に咲いて、サッと散る桜に、人の世の儚さを重ねるからだ。


The Japanese have feelings of awe and reverence toward nature. For western people, nature is something that has to be subjugated to secure the happiness of human race.
From the remotest past no Japanese has ever believed that. Nature is something majestic beyond all comparison with humankind, and we should humble ourselves before it. The Japanese sensed the existence of something holy in nature and so sought to live in harmony with it. It is this emotion that is responsible for the modesty of the Japanese people.


     

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26 comments:

  1. Grayman さん~こんばんは~♪(=^^=) 
    見事な桜の木にご婦人すごく絵になりますね~♪
    人がいる風景は本当に素敵~♪(*^▽^*)
    それから予告編を見ました~♪
    すごく面白そうだね~ダンナを誘って観にいかなければ~( *´艸)ムフ♪

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  2. 素晴らしい構図ですね。正に決定的瞬間!
    「瞬間の記憶」どちらで上映でしょうか。
    都内だけでしょうか。観たいです。

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  3. こんばんわぁ^^

    ご婦人の位置がいいですね。
    これは・・・
    どの位置でシャッターを切ったらいいか
    一瞬の判断ですね。
    難しい(^^;

    素敵な映画が公開されるんですね。
    観に行きたいです^^

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  4. ☆★☆ nekoさん…♪ ☆★☆

    写真をお褒めいただき嬉しい限りです。そしていつも嬉しいコメントに感謝です(*^^)v
    首都圏でも、ちょっと郊外に出れば、沢山の桜が咲いていますので、この時期、被写体には事欠きませんね!

    予告編…実は、何年か前の映画です。ブレッソンの手っ取り早い説明のために入れましたが、逆に期待さてしまって、申し訳ありませんm(__)m
    さるNPOが、いくつかの写真サークルを対象に絞って、有料で上映会をするのです。
    私はDVDを持っています。今でも、アマゾンで、4,000円位で買えるそうです。“アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶 [DVD]”で検索してみて下さい。

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  5. ☆★☆ schopさん…♪ ☆★☆

    ブレッソンが映画の中で説明してくれています、写真を撮るタイミングについて…♪
    基本的には、数多くの写真行書(例えば、恵比寿の東京写真美術館の書店にあるような…)の中で、語れている内容と同じです。
    映画上映については、マイナーな上映です。schopさんは、図書館かレンタルショップを利用して、DVDで観られるのが良いとおもいます。詳細は、nekoさんへの返信コメントを参照して下さい。

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  6. ☆★☆ rayさん…♪ ☆★☆

    構図とフレーミング、スナップショット名人のrayさんに、判っていただけて嬉しく思います。一枚の写真にも現在・過去・未来がある…ブレッソン一流のわかり易い説明です(^^♪
    素敵な映画が公開…^_^; 実は一般公開は既に(何年か前に)終了しています。今は、DVDを捜して見るしか無いようです。アマゾンで、4,000円位で買えるそうです。“アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶 [DVD]” で検索してみて下さい。

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  7. 決定的瞬間を撮るにはタイミングなんでようかね?
    それと運もあると思います。
    この1本桜に正装されてるご婦人が来るなんて運命を感じてしまう。
    写真が完結されてなく(物語性)その先まで考えさせらることもブレッソンに似ていますよ。(^_^)
    ご婦人は桜の木の下まで来てきっと上を見上げただろな~と思います。
    まさに日本の風景ですね。(^_-)

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  8. 包みこむような桜と
    さりげなくさっそうと歩くご婦人の姿は
    見れば見るほど心に響きますね。
    凄いお写真ですね〜。

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  9. はじめまして。
    ブログ訪問&ナイス・コメントありがとうございます。

    桜の木の下を通り過ぎようとするご婦人が
    これから歩いていく方向を、
    写真を見る人に予測させるような感じがして、
    これはこれで良い写真のように感じました。
    確かに、枝の下に差し掛かった瞬間はどう写ったのか、
    それも想像してみると楽しそうですね。

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  10. こんばんは^^
    なんだか、懐かしい風景にさくらが
    日本らしいですね^^
    そういえば、先日、巽橋でさくらを
    めでてきました。やはり、風情ありますね。

    アンリ・カルティエ・ブレッソン
    好きです^^

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  11. ご婦人の位置といい
    影の方向といい、絶妙のバランスですね。

    桜が咲くこの季節はいいですね。
    カメラ片手にフルフラと遠くまで
    足を伸ばしてしまいます。

    映画楽しみですね。

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  12. やっとコメント出来ます^^ゞ

    英語が上手になるかもしれません

    御婦人はもしかして奥様ではないですか
    ま、それはいいとして 春の題目としたら
    とってもいいと思います
    影からいって 朝早くここに来てまで
    狙ったショットですから いいに決まってます

    映画これから拝見しますわ
    どんな映画かしら・・・

    THE riber is no returns リターンで
    思いだしました すみませんです。スペル違うって

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  13. ☆★☆ Tinyさん…♪ ☆★☆

    写真修道女のTinyさん、さすがに、いろいろ勉強していらっしゃる~\(^o^)/
    もちろん“運”も否定しませんが、“思考を伴った修練”の結果と考えたい…(笑♪)
    かつてTinyさんから頂いたコメントで、「メモ、メモ」…ってのが、ありましたよネェ。
    あの記事で私が書いた「思考⇒行動⇒習慣⇒人格⇒運命」という流れは、スナップ撮影にもあてはまります。Tinyさんが今…なされている、思考を伴ったスナップ修練…、これからも継続してくださいね(^_-)-☆

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  14. ☆★☆ rkjpk2さん…♪ ☆★☆

    桜撮名手のrukjpk2さんにお褒め頂くと、私は舞い上がってしまいます(^_-)-☆
    桜にかける思いは、日本人固有のものがあると思います。極言すれば、日本人にとって桜は人生そのものの象徴なのでしょう。
    ワシントン・ポトマック河畔には、荒川堤から持って行かれた~もの凄い数の~美しい桜が咲きます。その美しさは本家・荒川を越えるとも…。
    米国の人々は、その美しさを感激して「オー・ビューティフル」とか「ワンダフル」とか「イッッ・グレート」と言って賛美しますが、彼ら・彼女らにとって桜は“眺める対象”にしかすぎないのです。
    桜に人生の儚さを投影しつつ美しさにため息をつく…これは、日本人にしかできないことだと思っています。

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  15. ☆★☆ コーディさん…♪ ☆★☆

    先ずは、ご訪問に感謝申し上げます。そしてこれからも、どうぞよろしくお願い致します。
    コーディさんは、写真熟達の方と拝見しました。
    例えば、今回コーディさんから頂いたコメントですが、これぞまさに…カルティエ=ブレッソンが説明している内容そのもの…なのです。
    『最高の撮影者は、最高の写真鑑賞者である!』との説に、今回も、大いに納得した次第!

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  16. ☆★☆ ricora-sさん…♪ ☆★☆

    祇園新橋通りに架かる“たつみ橋”ですね(^^♪
    “白川”の清流と、舞妓はんの守り神“巽神社”…、そして、白川南通りに沿った“枝垂れの並木”!(^^)!
    想像するだけで、こころにはんなりした美しさが広がって楽しくなります。
    そしてricora-sさんは『アンリ・カルティエ・ブレッソン好きです^^』でしょうねぇ…アジェロベール・ドアノーの“延長”に~若しくは“近傍”にある人ですものネェ\(^o^)/

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  17. 絵になる一枚ですね!
    こころなしか急ぎ足に見えるところにも
    ストーリーを感じました(^^)

    「アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶」
    公開してましたね、
    賛否あったように思います、
    まだ見てないのですがオススメですか?

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  18. 桜の美しさもそうですが、なぜかその周囲の光景も見てみたくなるような・・・そんな写真ですね。

    ・・・その花の魅力はもちろんとして、その木の存する周囲の空間、取り巻く空気・・・そしてその花に対する人間の思い入れ・・・そう言った全てものが桜の魅力として在るように思えてなりません。

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  19. ☆★☆ kameda16さん…♪ ☆★☆

    ありがとうございます。
    この道のプロにお褒めいただけるとは、何とも嬉しい限りです(^_-)-☆
    私も、カメラ片手に春の散策、“街歩きスナップ”を中心に楽しんでいます。
    デジイチ・ボディ1台にレンズ1本(その日の気分次第で…28㎜F2.850㎜F1.8と云ういずれも超軽量の短焦点レンズ…を 使い分け)しています。時折、これも気分次第で、アダプターを介して21㎜位になるF4.0だがf8以上に絞らなければ安心できない銀座の裏通りで見つけたMFの中古レンズも使います。
    出張時は、フイルムのGR21を出張カバンに忍ばせます。フイルムはエクタクロームE100VSを“1絞り増感”で使っています(むかしはKR中心だったのですが…)。
    以上、これからも宜しくお願い致します。

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  20. ☆★☆ tonkoさん…♪ ☆★☆

    コメント書き込みが、とても面倒だったと思いますが…どうぞ、これからも宜しくお願いします(^^♪
    写真の御婦人は、残念ながら女房ではありません(なかなか私には、付き合ってはくれません…ので ^_^;)。
    あっ、それと撮影時間は午前の11時ごろだったと思います。
    風景を撮られる方は、とても早起きですが、スナップ主体の私は日中から夕方にかけて…撮るのが中心です。
    映画の件、実は一般公開は既に(何年か前に)終了しています。今は、DVDを捜して見るしか無いようです。アマゾンで、4,000円位で買えるそうです。“アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶 [DVD]” で検索してみて下さい。

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  21. ☆★☆ Hirokiさん…♪ ☆★☆

    ストーリーを感じて頂いて嬉しい限りです。
    ほんのちょっとだけ…「フォトコン挑戦の時代」を懐かしく思い出しながら…撮りました(笑♪)

    「アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶」…写真は(かっこ良く言えば)独学というか、まったく自己流の私です。この映画とDVDで“写真を観る見方”を学びました。セルフポートレートの手法を生かした作品で有名な現代芸術家・森村泰昌が、京都市立芸術大学美術学部映像教室非常勤講師を勤められた際に、写真家・アーネスト・サトウに師事されたことは有名な話ですが、森村さんがサトウの講義内容について書いておられ、その記事の方が“写真を観る方法”の教材として、優れていると思っています。
    岩波書店から、ブレッソン著の『こころの眼─写真をめぐるエセー』ってのが…出ています。もしHirokiさんは未だ読んでらっしゃらないとすれば、Hirokiさんには、その方がお奨めかも知れません。

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  22. ☆★☆ gatayanさん…♪ ☆★☆

    その周囲の光景も見てみたくなる…とは、最大級のほめ言葉に、感謝いたします。
    さくらは、日本人の美的感覚や日本的情緒を育む原動力だと思います。
    国風文化の成立と広がりは、古今、新古今の時代に符合し、その頃よりわが国では、ただ「花」といえば「さくら」のことを指すようになった…ということは歴史で習って知っています。
    古人がどのように歌を詠んだか…ではなく、詠まれた歌が広く受け入れられる土壌が既に存在していた…と言うことだと思います。

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  23. いつも、ありがとうございます。
    エキサイトブログの、さわ♪です。

    いろいろ考えて写真を撮られてるんですね!
    僕はそんなに深く考えないで
    思いつくまま撮ってるんですが・・・(^^ゞ

    作品から謙虚さが出ている
    桜とご婦人の写真ですね!

    ではでは
    今後とも宜しくお願いいたします(^^)

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  24. ようやくここにたどり着きました
    今日は勝手にコメントの書き方を
    練習させてもらってます
    まだうまくいくかわかりませんけど

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  25. ☆★☆ さわさん…♪ ☆★☆

    コメントに感謝いたします。
    美しい想い出多い桜の数々を、沢山、堪能させて頂きました。
    ほんとうにありがとうございました。

    写真名手の さわさんのブログ、いずれ又、覗かせて頂きたいと思っています(^^♪
    其の時は又、よろしくお願い致します。

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  26. ☆★☆chicoさん…♪ ☆★☆

    コメント書き込みが、とてもとても面倒なブログに、よく書き込んで下さいました。
    こころより御礼申し上げますm(__)m

    爽やかで心温まる“chiroさんのブログ”を、観させて頂いております。
    これからも、どうぞ宜しくお願い致します(*^^)v

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