Tuesday, February 3, 2009

Tokyo Tower became a glossary of seasonal terms for my family.

 私たちは食事会をおえて店を出た。頭上には東京タワーがライトアップされて、暮れなずむ東京の空に、耀いて立っていた。まるで私たちに覆いかぶさるように立っていた。こんな間近でタワーの勇姿を観るのは久しぶりだ。
 出張などがない限り、遠くに近くに、ほとんど毎日のように東京タワーを目にしているはずなのだが、こんなふうにタワーの存在を感じたのは久しぶりであった。特に意識しなくても、ビルの陰から見え隠れする赤い東京タワーが、いつも私の視界にあった。これは頭上を見上げれば、決まって空があるように、視界にタワーが在ることは、私の生活の当たり前の一部となっていた。

 お昼の時間に自席をたって、気分のリフレッシュと称して、芝公園を散歩することを日課にした時期もある。仕事に関係した某学会の少委員会とやらで、勤務時間後にタワーそばの機械振興会館へと足繁く通った時期もある。どうやら、タワーと私とは不思議な縁でつながっているようだ。
 時間が許せば、わざわざ歩いて遠回りをする。タワーを観ながら、芝大門をぬけて増上寺へ。増上寺の山門をくぐると広大な境内が広がり、その場所から眺める東京タワーはことのほか美しい。桜や紅葉の頃の薄暮には、その美しさは際立って冴える

Originally, a landmark literally meant a geographic feature used by explorers and others to find their way back or through an area. In modern usage, a landmark includes anything that is easily recognizable, such as a monument, building, or other structure. If it follows this definition, Tokyo Tower is certainly a landmark of capital Tokyo in Japan. Recently, Tokyo Tower was nicknamed “Red artistic production”. Tokyo Tower, decorated with the light, towers in the night sky. The appearance looks very magnificent. The tower is an exactly red artistic production. It matches to the spectacle of city in Tokyo, and gives us a million-dollar night view. We held a small and happy ceremony to announce the engagement of my daughter to her fiancé in UKAI, located near by Tokyo Tower. The tower gently watched a full detail. And, Tokyo Tower became a glossary of seasonal terms for my family.


 赤い藝術などと称されたりもする東京タワーは、今日までの長い間、まちがいなく首都・東京のランドマークであった。日本にテレビ時代が花開いた昭和32年(1957年)に着工した東京タワーは、国中の人智を結集されて驚異的な速さで、翌33年に竣工をみた。タワーが電波を送り出し続けた時代は、日本が「経済大国への道」を着実に突き進んだ時代と合致する。

 その時代は、二本の映画、『Always 三丁目の夕日』と、『Always 続・三丁目の夕日』に、ありありと描かれている。多くの観客が笑い涙した映画、この映画に描かれた時代は、戦後の復興にアクセルを踏み込んだ時代であったとともに、みんなが不安を感じることなく、あたたかい夢を持つことができた時代でもあった。日本アカデミー賞などの映画賞を総なめにしたこの作品が描く世界は、否応なしに楽しくて、懐かしい。
 映画には二人の少年が登場する。鈴木オートの鈴木一平くんと、その向かいに住む小説家、芥川(あくたがわ)ならぬ茶川(ちゃがわ)龍之介宅に暮らす淳之介少年だ。彼らの遊ぶ姿や彼らの服装に、私自身の少年時代が重なって懐かしい。

 私自身も実のところ、映画に登場する二人の少年と同世代なのだ。そして、「夕日町三丁目」は映画の中だけに存在する特別な町ではなく、あの時代の全国津々浦々に存在した実在の町なのである。スクリーンに映し出された世界は、東京タワーの姿こそないものの、小学生時代に私が暮らした北陸の小都市の情景そのもの…。我が家にテレビが来た嬉しい日、そして洗濯機が来て、電気冷蔵庫がきた晴れやかな日々。華やかに電化されてゆく日々の映像は、私が小学生であった頃の記憶に符号する。
 生活スタイルが大きく変化した。徐々に華やかになってゆく。明日の生活に夢を持った。だれもが明日に希望を持つことができた。そして「頑張れば必ず報われる」…そんな実感を持つことができた時代であった。


 我々は昭和の戦争が終って数年してから生まれ…、日本が幾多の危機を乗り越えて世界第二の経済大国に伸し上がってゆく…そんな時代を生きてきた。そんな時代を見守ってきた『時代の証人』としての東京タワーは、昭和を生きてきた我々世代のランドマークと云うことになる。

 厳かなるも楽しい食事会がとり行われた。わが娘の祝儀となる食事会が、東京タワー傍にある“江戸文化の粋を堪能できる美食の空間”と謳われる・うかい で行われた。嬉しいことに、この日もタワーは、その一部始終を、あたたかく見守ってくれた。我が家の歳時記の「幸せのひとコマ」を…見守ってくれたのである。
 かくして東京タワーは、我が家の歳時記を語る際の記念すべきランドマークとなった

28 comments:

  1. こんばんは。
    私は東京に住んでいながら、先週はじめて増上寺と東京タワーの風景を見ました。
    ちょうど東京タワーが点灯した瞬間とても感動しました。

    そしていつも思うのですがあの「Always 三丁目の夕日」の時代は日本にとってとても良い時代だったのではないかと。
    その頃の映像がTVでよく流れますが、
    子供たちは汚れた顔をして汚れた服を着ていても皆屈託のない笑顔です。
    精神的に皆が元気だったその頃を私も経験したかったと思います。
    新東京タワーが出現しても、昭和の象徴でもある東京タワーにはずっと残っていて欲しいですね。
    東京タワーへの思いにWポチ♪

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  2. どうもお久しぶりです!ここが新天地w
    僕も先日東京へいってきました。
    東京タワーはなんだか見るといつもどきどきします。
    こういうものがどんどん建っていた時代
    未来に続く道が見えていた時代っていうのは安心するんでしょうね。
    さて、僕といえば・・・
    う~む。
    とりあえずがんばります。

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  3. ●○ naomiさん…♪ ○●

    先ずは、嬉しいコメントと応援に感謝いたします。
    そしてこの不便なブログによくおいでくださいました…あわせて感謝いたします(*^^)v
    安易な懐古趣味に陥りたくない私ですが…、
    コメントしていただいたとおりに“Always 三丁目~”の時代はとても幸せな時代でした。
    今の子供達に、昔の我々のように夢多い少年時代を経験させることが出来ないのは…、
    大人達の責任だと思っています。とりわけ我々世代の責任は重大なのでしょう。

    嬉しいですねェ。東京タワーが、naomiさんたちの世代にとっても、
    十二分に、世代の“ランドマークに為り得る”可能性が高いのだ…とは\(^o^)/

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  4. ☆★☆ ウナムさん…♪ ☆★☆
    コメントに感謝します。
    そうです、ここが新天地!…これからも宜しくおねがい致します。

    東京にもよくおみえになりますよねぇ、そして、いつも活動的で活発なウナムさんのことです。
    これから人生の中で、きっと“ウナムさんのランドマーク”が東京にもできると思います。
    ウナムさんは映画『Always 三丁目…』の2本の映画、ごらんになったことはありますか?
    もし未だであったら、是非に観ていただきたいと思います(^_-)-☆

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  5. Graymanさん~こんにちは~♪(=^^=) 
    そしてお帰りなさい~待ってましたよ♪
    前に遊びに来た時はコメントの入れ方がわからなくて
    でも今度はちゃんと書けました~(*^▽^*)
    どうも有難うね~Grayman さん(^_^)vブイ♪
    そうそう『Always 三丁目の夕日』先日レンタルで観ましたよ~♪
    凄く面白かった~今度は続編を借りてこようと思ってます(*^▽^*)

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  6. こんばんは!
    うーん、いかにもGraymanさんらしい視線でのタワーの捉え方に、若輩ながらも共感を覚えます。シンボルと言うものは人々の記憶と共にあってこそシンボルなんでしょうね。
    そうして記憶と共にある限り、形をなくしても生き続けるものなのだと思います。
    「Always三丁目の夕日」、続編はまだ見てないんですよー。原作は読んでたんですけど。
    1作目を見た折りには、感激屋のボクは(笑)、最後の少年が戻って来るシーンで泣けて泣けて‥‥笑。

    ところで
    >わが娘の祝儀となる食事会
    おめでとうございます(^^)v 幸多からんことを!

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  7. Graymanさん、こんばんは、
    ブログのお引越し、そしてお嬢様のご婚約おめでとうございます。
    重厚なお父上なのか、カメラを持ってパチパチ写真撮っているのか
    ちょっと気になるところです(笑)
    これからもいろいろな建物が建つとは思いますが、
    やはり東京のシンボルといえば東京タワーな感じがします。

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  8. ☆★☆ sixtupo_nekoさん…♪ ☆★☆
    嬉しい応援とコメントに感謝いたします。
    ♪(=^^=) さん、Alwaysの続編は、是非観て頂きたいと思います。
    とても、とても良い映画です。人情の温かさに、ほんとうに本当に…泣けますよ(*^^)v
    思えば昭和30年代初頭は、ほんとうに社会はあたたかかったと思います。
    そして私こと、Grayman2006はGrayman returnsとなって帰ってきました。
    なんとかブログの世界に帰ってきましたが、多分、月に1~2回の超スローペースで記事更新です。
    いままでどおりのお付き合い、よろしくお願いいたします(^_-)-☆

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  9. ☆★☆ Daiさん…♪ ☆★☆
    ありがとうございます。
    Daiさんには、本当に、たくさんのありがとうを、言わなければなりませんね。
    ブログの楽しさを再認識させて貰って…、
    娘の祝儀に嬉しいお言葉…、そして…あははッBlogの引越し祝い…でした。

    Daiさん、続編は必ず観ましょう!(^^)!
    映画の中では、ヒロミ役の小雪さんが良いですね。
    第一作で、茶川につけてもらった“想像の指輪”をつけた手を、太陽にかざしてジーッと眺めるシーン…です。
    “日本のこころ”…ってヤツですよね。“やまとごころ”は、“朝日に匂う山桜花”ばかりではなかったようです。

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  10. ☆★☆ Hirokiさん…♪ ☆★☆
    やっと一人かたづきそうです…Hirokiさん(*^^)v
    私の長女が…子どもは親の喜びでもありますが同時に心配でもありますからネェ(^^♪
    ソシテ…モチロン持っていきましたよ!
    旧型になってしまったデジイチEOSを…(^_-)-☆
    そして、あはは…さすがに…余り撮れませんでしたね。
    とてもとても…場の雰囲気を壊すわけにはいきませんからねぇ。

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  11. こんばんは~☆
    装いも新たにブログの再開ですね♪
    お待ちしていましたy(o^-^o)y
    今夜はご挨拶まで・・・
    またゆっくり訪問させていただきます(*^-^* )v

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  12. ☆★☆ みのさん…♪ ☆★☆
    性懲りもなく、新たにブログを立ち上げました。
    ブログランキングも皆さんと同様に、そろそろ卒業しようかなぁ…って
    考えましたが、こちらもやはり…性懲りもなく続けています(笑♪)
    ブログのスタイルは…と云えば、更にゆっくりと超スローになって、原則・月一度の記事更新(^_^;)
    みのさん、よろしくお付き合いのほどお願い致します。

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  13. Graymanさん、おはようございます。

    このインターナショナルなブログに私みたいな
    者が書き込んで良いのんでしょうか(笑)

    東京タワー。ココ北海道にもテレビ塔といって東京タワーに
    似たものがあります。高さは123m。東京タワーを最初みた
    時にテレビ塔と同じだろう。と、思ってみたものですから
    その高さに驚いたものです。高さだけではなくその存在も大きなモノなんでしょうね。末永く残して欲しい建物の一つです。

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  14. 心地好さに酔いしれたGraymanさん、娘さんのご祝儀おめでとうございます、
    幾多の苦難を乗り越えてこそ...感涙に咽ぶ喜び Graymanさんの様子が目に映るようです(^^)
    実は、私にも思い出があります
    古いアルバムを開くと独身時代の私と妻が東京タワーを背に記念写真に納まっています。
    翌年結婚しましたが、もしかして、東京タワーが人生のスタートだったかも^^随分と古い話なのですが(笑)

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  15. ☆★☆ Mr. Kelbinさん…♪ ☆★☆
    あはは、決してインターナショナルではありません。
    単なる“おふざけ”です。
    何と言っても、今まで以上に更新できないブログですから、、、あたかも月刊誌のように…(笑♪)
    KELBINさんのブログ…とても良いですね、持続する“発見の眼”が素晴らしい(^_-)-☆
    ところでケルビンさん、あの携帯…まさか本当に凍らせた…?!

    札幌のテレビ塔ですよね、行ったことがあります(^^♪
    でもどう云う訳か、“雪祭り”の開催時期に、札幌に出かける栄誉にふれることができません?!

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  16. ☆★☆ hiderinnさん…♪ ☆★☆
    ありがとうございますhiderinnさん♪
    母が黄泉の国へと旅立ったこともあって、若い二人には迷惑をかけてしまいました。
    四十九日が過ぎて…一応の喪があけたので…、儀式を…と言う事で、
    娘の一生の重大事に一応の決着がついて…私達夫婦は“ホッと一息”(偽らざる心境です♪)。

    “私の東京タワー事始”は、中三の時の就学旅行(東京&日光)の時でした。
    北陸の田舎から、就学旅行専用の夜汽車に乗って…。
    そして、早朝に着いた上野駅の、その大きさと立派さに先ず驚かされたものです。
    それにしてもhiderinnさん、“東京タワーが人生のスタートだったかも~”とは素晴らしい\(^o^)/

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  17. Graymanさん、こんにちは。

    「和歌を訪ねて」のほうにおいでいただきありがとうございました。

    すてきなブログです。北陸の方におられたようですね。
    私も現在北陸の田舎のほうでのんびりしております。

    今後ともよろしくお願いいたします。

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  18. ☆★☆ Kazuさん…♪ ☆★☆
    早々のご訪問に感謝です。
    みそひと文字の“やまと歌”は、私の憧れでした。
    「美しい歌を詠ってみたい!」
    所詮は叶わぬ夢でした。余りの才の無さにうなだれるばかり…(^_^;)

    実は金沢の旧市街生まれで、育ちは金沢と富山です。
    これからも宜しく御交誼のほど、お願い致します。

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  19. こんばんは。
    娘さんおめでとうございます!

    私ももう一度食事会したいです。

    私はバツイチなので。

    こんな高いところで・・・。(笑)

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  20. 東京タワーはまさに日本にとって特別なものなのだと思います。
    今度新しい東京タワーが浅草の近くに出来上がるまで、電波塔としての役割を続けてくれると思います。

    戦後の復興の中で、まさか東京タワーに比類する高層ビルがこうも街中に濫立するとは誰も想像できなかったのではないのかなあ・・・なんて思います♪

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  21. 竹の子です♪

    もう一度の書き込み挑戦です!(笑
    ブログお引越しおめでとう御座います。。。
    またちょくちょくお邪魔しますね♪

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  22. こんにちは。
    拙ブログへの書き込みありがとうございます。
    とても励みになります♪

    子どもの頃、東京に住んでいたので
    東京タワーは上ったことがあります。
    風で階段が揺れて怖かったですね(^^;

    「三丁目の夕日」、よかったですね~
    感動でハンカチがグショグショになりました。

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  23. ☆★☆ 夜空さん…♪ ☆★☆
    あははっ、人生イロイロって言いますからねぇ♪
    そして、夜空さんの撮影旅行を考えると「その数万分の一」の費用で、簡単に行えますよね…食事会などは♪
    真面目で何事も突き詰めたくなる夜空さんです。
    そんな夜空さんのブログをこれからも覗かせて頂きますね(^_-)-☆

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  24. ☆★☆ mToTmさん…♪ ☆★☆
    そうなんですねぇ、こんなに超高層ビルが乱立するとは思いませんでしたねぇ。
    ここ数年の超高層ビルラッシュは凄まじいものがあります。
    浅草は業平橋付近に建設中の“愛称・東京スカイツリー”は、これからの日本のどのような時代を見据えるのでしょう。そしてどんな証言者になってくれるのでしょうね。
    東京タワーと同じように、夢のある時代の証言者に…心のランドマークになって欲しいと願っています。

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  25. ☆★☆ 竹の子さん…♪ ☆★☆
    何度も挑戦させて…申し訳ない。
    竹の子さんに来て頂いてホッと安心しています。竹の子さんが来てくれないとやっぱり寂しい…(^_-)-☆
    あははっ、私のしたことが…引越し先をもっとよく吟味すべきであったと強く反省しています。
    ・・TB機能は無い。
    ・・ping発信機能は無い。
    ・・写真のアップ時に、データが勝手に小さく間引きされてしまって大きく表示できない。
    等など…もっと早くから確認すべきでした(^_^;)

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  26. ☆★☆ あかねさん…♪ ☆★☆
    コメントに感謝いたします。そしてこれからもどうぞ宜しくお願い致します。
    東京にお住まいだったのですね。昔は東京タワーが、今以上の存在感を持って建っていたのでしょうね。
    私も二人の子供がまだ小さかった頃。よく階段を登って展望台まで行きました(^^♪
    三丁目の夕日…オリジナルがコミックだったとは思えないくらいの情感触れる作品ですね。

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  27. グレイマンさん、こんにちは。
    ご無沙汰しております。
    こちらを開設なさったのですね。
    また寄せていただきます。
    今後ともよろしくお願いいたします。

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  28. ☆★☆ umtさん…♪ ☆★☆
    お久しぶりです。そして、こちらこそ宜しく!
    私の方は、月に1回の更新を目標にブログを再会致しました。
    「月に1回など…目標にする値ではない」とのお叱りも受けますが…(笑♪)

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