● ブログのお休み中ですが…(Ⅱ)!
福島第1原発は、原発事故を起こし多数の住民を故郷から引き離す。
その一方で 女川(おながわ)原発は、津波による壊滅的被害をこうむった女川町民の避難所となった。
同じ東北の太平洋沿岸に立地する2つの原発は、その明暗を分けた。
東京電力の福島第1原発は 5.6mの津波を想定して建てられ、東北電力の女川原発は、
津波想定を9.1mに設定した場所に建てられた。
この立地のわずかな違いが、明暗を分けさせた。
女川原発は、“宮城県沖地震(昭和53年)”の6年後に 運転を開始した。
「三陸沖地震津波」や「宮城県沖地震」の経験から津波想定を高さ9.1mとし、
耐震設計は580ガル、半径5㎞以内に活断層がない~等の地盤条件も含めた総合的な判断にもとづいて、
現在の場所に建設されたのである。
固い岩盤上にある主要施設は、海面から14.8mもの高さとなっている。
東日本大震災でも、消波ブロックと芝生の斜面に阻まれた津波は 主要施設に達することはなかった。
震災後の停電はなく、水の備蓄もあったため、女川原発は津波で壊滅的被害を受けた女川町民の
救いの場所となって、330人の人々が事務建屋の別館と体育館に避難した。